歯周病検査を受けましょう
2021.08.11
こんにちは!歯科医師の武田です。
前回は妊娠中のむし歯治療についてお話ししました。妊娠中はつわりや嗜好の変化でむし歯になりやすいとお伝えしましたが、歯周病にもなりやすい状態にあります。妊娠中は女性ホルモンの増加により炎症が起きやすいのですが、歯周病で分泌される炎症物質により早産や低体重児出産のリスクが高くなるといわれています。妊婦さんだけでなく、歯周病は肺炎、心疾患、糖尿病などの全身疾患との関わりもあると最近わかってきています。
そんな歯周病、罹患すると歯茎が腫れたり出血したり…炎症が進むと歯を支えている骨が溶けてしまい歯がグラグラになり抜けてしまうこともあります。歯と歯茎の間にある歯周ポケットと呼ばれる溝から細菌が入ることで炎症が引き起こされます。そのため、毎食後の歯ブラシなどのセルフケアはもちろん、歯医者さんでのメインテナンスに通うことで歯周病の進行を食い止めることが大切です。
自分は大丈夫だと思っている人も多いと思いますが、歯周病はむし歯よりと違い、痛みを感じないことが多いため実は歯周病だった!ということもよくあります。歯周病は最も罹患率の高い感染症としてギネスにも登録されているほどです。しばらく歯医者さんに通ってない方は、一度歯医者さんでの歯周病の検査をお勧めします!!