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歯茎の検査ってなぁに?

歯茎の検査 / 2022.11.07

こんにちは。歯科衛生士の田原です(⁠^⁠^⁠)

11月に入って、だいぶ寒くなりましたね。

体調はいかがでしょうか?

寒い風が吹いて朝晩だいぶ冷えます。お風呂のお湯に浸かるとか、あたたかいスープや鍋を食べるなどして、ぜひお体あたためてお過ごしくださいね。

 

ところで、今日のテーマは、歯茎の検査についてです!

 

皆さん、歯医者に来られたら、「歯茎の検査しますね。チクチクしますよ~」なんて言われて歯茎を触られたことがある方も多いと思いますが、あれは何のために検査をしているのでしょうか。

ズバリ歯周病の進行がないか、歯茎の炎症状態をみています。

 

チクチクされて、歯茎を針みたいなので刺された、と思う方もいらっしゃると思いますが、あれは針じゃないです。

どういう道具で検査しているのかというと、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットと呼ばれる溝を専用のメモリがついた器具を歯茎の中に入れて、深さを測っています。

こんな器具を使っています。

この器具には色んな種類があって歯科医院によってメモリが違ったりする場合がありますが、主に、1ミリ単位で歯茎の深さを表します。

この器具の先端を見てみると、白と黒の縞模様になっていますが、歯茎の定規みたいな感じで、メモリになっています。

その下に3.3.2.3と数字があります。つまりこれは、3mm(㍉).3mm(㍉) 2mm(㍉).3mm(㍉)

という意味です。

だいたい健康な歯茎は3mm(㍉)以下のポケットと言われていますから、最初の白いメモリまでは3mm(㍉)なので、ひとメモリまではまだ健康な状態と言えるでしょう。

ふた目盛までの4mm以上に到達してしまうと、健康より、深くなってしまっているということで、炎症があり腫れていたりポケット内部に細菌が溜まっている可能性が高くなります。深くなればなるほど、悪くなってしまっているということです。

 

1~3mmポケットでも油断は禁物です。

この器具で歯茎を触ったときに簡単に出血してしまうような歯茎であれば、それは健康とはいえません。歯茎から出血するということは、そこに悪い細菌がいる可能性が高いです。口腔内には様々な多くの細菌が存在しているので、菌をゼロにすることは不可能ですが、悪い菌、いても悪さしない常在菌などいますが、歯茎を出血させてしまう菌は主に悪い菌です。

菌には毒素があり、常に毒を振りまいています。

歯磨きをサボったり、適当にしていたり、歯磨きが行き届いていなかったりすると、歯と歯茎の境目にプラークと言われる細菌の塊が付着しています。このプラークは独自の結束力をもってだんだん菌の質が悪化していきます。

最初はよくても、1日24時間以上プラークが存在し続けると、プラークから毒素が撒かれ歯茎に亀裂のようなちっちゃな傷をつけようとします。それを守ろうとして、血液が集まってきますので、歯茎がまるっと腫れたり、赤みが出たり、簡単に出血してしまうのです。

ここまではおそらく痛みがないまま進行してしまっているケースがほとんどです。

歯茎はこんな大変な菌との戦争を繰り返してるのに、全然、体的には痛みも感じなかったりするんです。

歯茎の腫れは自分ではなかなか気づきにくいので、放置されちゃうリスクがあがります。

ポケットが深くなってくると、歯ブラシじゃもちろん届かないぐらいまでの歯周ポケットまでになることがあります。

菌はどんどん歯茎の下に潜り込んじゃう性質がありますので、放置されちゃうと、手遅れな歯周病になったりするんです。

怖いですよねぇ。

歯周病ポケットは、検査してみてはじめて深さがわかるので、見た目である程度は予測はついてもちゃんと正確な数字がわかりません。

皆さんの歯茎は大丈夫でしょうか?

歯周病予防の一番は、普段の歯磨きが大事になってきます。

しかし、上手に歯磨きできていても、知らないうちにポケット内部に菌が入り込んでしまう可能性もあります。

定期的に歯医者でのクリーニングを行い、歯周病ポケットの細菌を取り除いていきましょう!そして、また歯茎の検査も定期的に行って、自分の歯のリスク部位はどこなのか把握しておけば、完璧です!

つまり歯の寿命を伸ばすために重要なのが、メンテナンス・歯茎の検査になります。

自分の歯がなくなった時のことを想像できますか?

これからも長くすごす自分のお口です。

美味しくお食事取ることができるように、全部の歯を大切に扱いましょう!

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