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気になる言葉

2024.04.16

こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。

最近SNSで気になる言葉があります。

インスタなどで、ハイブランドを取り扱うおしゃれ雑誌のエディターの人(エディター自体もよくわかりませんが)が「今度の春夏コレクションでローンチされるバッグを一足早く展示会でチェックしました!」などという文言で出てくる「ローンチ」という言葉。

さっそく警戒してしまいます。

「ははーん、また東京から新しい言葉が出て来たな」と。

文脈からすると「新発売!」とか「リリース」みたいなことかなと予想したら「新しい商品やサービスを世に送り出すこと」とあり、勘は当たっていたみたいです。

インフルエンサーなど世の中を一歩先を生きてます系の人は、あたかも中学の時から使ってましたと言わんばかりに「ローンチ」なんて言葉を使っていますが、ここ数年でもてはやされ始めた言葉じゃないの?あなたも最近知って「これはおしゃれだ!」と飛びついたんじゃないの?と思ってしまいます。

ちゃんと何年何月から私はこの「ローンチ」という言葉を使い始めましたと正直に宣言して、普通の人達を置いてけぼりにしてほしくないものです。

ところで去年の終わりくらいにアース製薬から面白い洗口液がローンチされました。

モンダミン リセットコートプロ という洗口液です。

モンダミンはハビットプロという歯科医院でしか買えない洗口液を開発しています。殺菌作用が強く、歯ぐきの腫れや出血を抑える,市販のものとは一線を画す効果があります。

これもかなりおすすめです。

ただ、殺菌作用に特化した洗口液は市販の洗口液の強化版になりますし、あくまでも歯磨きの補助的役割しか担えません。

で、最近ローンチされたリセットコートプロですが、この洗口液が面白いところは食事中に酸性に傾いたpHを中性に中和してくれるというものです。

人は食べ物を口に含むと食べ物に含まれる炭水化物を虫歯菌が消化して酸を産生するため、口腔内は酸性に傾きます、酸性に傾くと歯が溶けてしまうため虫歯のチャンスタイムになります。

また、食べ物自体も酸性のものが多いです。コーラのpHは2.2とかなり酸性の飲み物で「コーラを飲んだら歯が溶ける」というのはこの酸が歯を溶かす上、含まれる砂糖が多いので虫歯菌が酸をどんどん作ってしまうからです。

今まではこの酸性の状態を中性に中和してくれるのが唾液しかなかったのです。この中和してくれる作用を「緩衝能」といいます。

この緩衝能は人によって強い弱いがあり、緩衝能が低い人は、なかなか酸性の状態から中性にら戻らず、歯が溶ける時間が長くなってしまいます。

また甘い食べ物やら飲み物をダラダラと摂り続ける方も同じ事が言えます。

そこでリセットコートプロです。

このリセットコートプロには炭酸水素ナトリウム(いわゆる重曹ですね)などの中和剤が入っており、この洗口液でブクブクうがいをする事で酸性から通常の中性状態にリセットしてくれます。

他の洗口液とは違うアプローチで口腔内の環境を整えるという意味でとても面白い商品だと思います。

ただ、まださこだ歯科では取り扱いがありません。すみません。

アース製薬の商品をアピールする事に乗じて「ローンチ」という言葉を使ってみました。私も「ローンチ」という言葉が使ってみたかったのかもしれません。

2024年4月に私は「ローンチ」という言葉を初めて使ったという事を記録しておきます。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井

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