画像診断 〜歯科でのレントゲン検査〜
2022.10.25
皆さん、こんにちは。
歯科でのレントゲン検査について、今回はよく撮影させていただいております
「パノラマエックス線撮影」「歯科用デジタルエックス線撮影」を中心にお話しさせていただきたいと思います。
現在ではエックス線撮影も「デジタル化」が主流となっており、簡単に申し上げますと、
いわゆるフィルムはエックス線を受光するとその受光したエックス線の量に応じて電気信号を送信、
電気信号を受信した画像表示用装置の画面にレントゲンの画像が表示されます。
上記の2つのレントゲン検査もこの方式で「撮影・現像」されております。以下、それぞれの特徴についてお話しさせていただきます。
大きな違いは「パノラマエックス線撮影」は上下の顎から顎関節にかけて1枚の画像に表示する、
「歯科用デジタルエックス線撮影」は歯列全体をいくつかの部位ごとに分けて撮影、または歯列の特定の部位を撮影、画像を表示することにあります。
両者を用途や撮影条件に合わせて撮影させていただいております。
レントゲンの画像をみることで、歯科疾患の病状を把握しやすくなります。
例えば、歯周病についてです。歯周病が進行すると歯を支える周囲の骨が溶けて歯が揺れてくるようになります。
その病状がレントゲンの画像上では、実際に歯の周囲の骨の量が減少している画像や歯と周囲の骨との隙間が増大している画像としてみられます。
今回お話しさせていただいた内容以外にもレントゲン検査の方法はありますが、
気付きにくい「外から診られない部分を診る」ことがレントゲン検査の大きな利点といえるのではないかと思います。