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秋天一碧

2023.10.30

皆さんこんにちは歯科医師の湯田です。

皆さんは「秋天一碧」という言葉はご存知ですか?「しゅうてんいっぺき」と読み、「見渡す限り青一色で、雲一つない秋の空のこと。」という意味になります。秋は9月ごろに台風、秋雨前線が過ぎ去ってからは雨が降ることもまれになり、晴れの日が多くなりますよね。秋の行楽シーズンにお出かけされる方も多いのではないかと思います。その中でも稀に旅行中に歯が痛い!と来られる方がいらっしゃいます。原因が歯周病であったり、親知らずであったり様々ですが、中でも虫歯が神経まで達している場合があります。歯の神経は歯髄といいますが、なぜ、歯髄まで虫歯がいくと強い痛みがでるのか、またなぜ歯の神経は虫歯菌で死んでしまうのかその仕組みを詳しく説明していきます。

基本的に人体には体の様々なところに血管や神経があり、血液の中の栄養を体に行き渡らせています。歯にも神経があるのはそのためです。また、人体には免疫機構があるため、細菌が入ってきたら免疫が戦ってくれます。その際に、炎症が起き痛みや腫れが出てきます。歯の中でも同じことが起きますが、歯髄は周りが歯という硬いもので覆われいるため浮腫形成や腫脹が制限されます。また、根の先の細いところからしか血流が届いていないため、歯髄の炎症は血流障害をおこしやすく、歯髄を壊死させてしまいます。神経が壊死すると痛みを感じなくなりますが、その分、歯へのダメージも感じなくなり、結果として歯の寿命が短くなってしまいます。なので、小さい虫歯のうちに治療をお勧めします。

皆様もお口の中に虫歯ひとつない状態で歯の寿命と健康寿命を長く持てることを願っております。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 湯田

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