虫歯の段階と治療法
2024.02.29
こんにちは。
歯科医師の新納です。
花粉の季節になってきましたね。皆さんは花粉症、大丈夫ですか?
今回は、虫歯の治療法についてお話します。
虫歯の治療法は、虫歯の段階によって異なります。
まずまだ歯が白く濁った状態である初期の段階。この段階では、適切なブラッシングやフッ素塗布で治る場合があるため削ったりせず、経過を診る場合が多いです。
進行すると歯の表面のエナメル質が溶け始めます。この段階では、黒ずんだ状態。虫歯の部分を取って、白い詰め物をすることが多いです。
ここまでは、その日に治療を終わらせることができます。
更に進行すると、冷たいもの、甘いものがしみるという症状が出てきます。
この段階では、エナメル質よりさらに歯の神経側にある象牙質というところまで虫歯が到達しています。
先程の白い詰め物ですむ場合もありますが、虫歯を取った状態によっては、金属などの詰め物が必要になってきます。その場合、型とりをして完成まで1〜2週間かかってしまいます。
この状態をそのままにしていると、虫歯は歯の神経まで到達します。熱いものがしみたり、ズキズキ痛みがずっと続いたりします。
神経まで虫歯が到達してしまうと、神経の治療が必要になります。
この場合、感染した歯の根っこをきれいにするため複数回来院していただく必要があり、治療期間が長くなります。
虫歯が進行すると、最終的には根っこだけの状態になってしまい、この場合、抜歯が必要になります。
このように虫歯は、早期発見と早期治療が大切です。
何だろう?という歯の異変に気がついたときは、痛みが出る前に歯科医院へ行くことをオススメします。
また虫歯の初期段階は気が付きにくいので、定期的な歯科検診もおすすめです。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 新納