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虫歯の進行度は5段階あります!!

2022.07.06

こんにちは、放射線技師の上村です。

梅雨が終わったと喜んだのも束の間、台風の影響でジメジメした日が続いていますね。例年より早く梅雨明けした分、と思えば多少は気が楽になるかもしれません。それに雨の音を聴きながら読書をするのはよく集中できるので、皆さんも雨の日は読書する日、ということにしてみてはいかがでしょうか。

さて、先月は小児歯科について書きましたが、そもそも虫歯というのはどうやって進行するのかといったことはご存知ですか?もちろん虫歯菌という言葉がある通り菌が引き起こす現象なのですが、虫歯にも癌のように段階があることまでは知らない方もいるかもしれません。

ということで今回は虫歯の進行についてお話しします。

虫歯には、その大きさによっていくつかの段階に分けられています。

虫歯菌は糖分や炭水化物を燃料に酸を作ります。この酸によって歯の表面からミネラル分が溶け出した状態をC0と言います。このCはカリエス、英語で言う虫歯のことを指しています。この段階は治療の必要はなく、普段の歯磨きやフッ素による修復作用で元に戻すことができます。

ここからさらに進行すると、歯の表面部分であるエナメル質をさらに浸食しだします。ですが、まだ小さい虫歯なので自覚症状もほぼありません。これをC1と言います。見た目には着色や白い斑点として現れます。治療方法は、虫歯を削って白い樹脂で埋めることが多いです。

エナメル質とは、歯の内部を守る殻のようなものです。虫歯菌がエナメル質を突破して内部に到達すると痛みや冷たいものが染みる症状が出ます。この段階をC2と言います。ただ、内部といっても神経までは届いていません。そのため、この段階までなら白い樹脂や部分的な被せ物で治療できます。

そして、虫歯が神経に到達してしまった状態をC3と呼びます。ここまでくると熱いものが染みたり、何もしなくてもズキズキとした痛みが出てきます。こうなると神経が虫歯菌にやられてしまっているため、痛みをなくすには神経を取り除く必要があります。また、取り除いた後に炎症を落ち着かせる必要があるため、治療回数も増えます。炎症が落ち着いた後は残った歯の上に土台を作り、冠のように被せ物を付けます。

最後に、神経が完全に死んでしまい、歯の根っこに膿が溜まっている状態をC4といいます。歯もボロボロになっていることが多く、根っこしか残らないこともあります。治療方法は抜歯になる可能性が高いです。その後は入れ歯やブリッジ、インプラントなどで歯を補う必要があります。

歯というのは消耗品です。歯軋りや咬む力が強い人はその分早く擦り減りますし、虫歯になってしまえばその分耐久年数は減っていきます。虫歯のなりやすさは体質や生活環境に左右されます。大切なのは虫歯になってしまっても、早めに治療してあげること。そのためにも定期的なメンテナンスが必要なのです。

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