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虫歯菌をやっつけろ!?✨

2021.07.03

虫歯って何?

虫歯とは、プラーク(歯垢)によって産生される酸により歯が溶けて穴が空いてしまった状態。

○プラーク(歯垢)とは、、、

●細菌とその産生物とかからなる。

●プラークの中には約600種類の細菌がいると言われており、その数は1mg辺り1億~2億個もいると言われている。

●虫歯菌の代表的なものとしては、ミュータンス菌があげられる。

※プラークはうがいでは取り除くことが出来ない!!

どうして虫歯になるの?

虫歯の原因としては①歯②虫歯菌③糖質④時間この4つが大きく関わっています。
ミュータンス菌などの虫歯菌が糖質をもとにプラーク(歯垢)を作り出し、更にそこから虫歯菌が増殖して歯を溶かす酸を産生します。そこで産生された酸の働きにより歯の中のカルシウムやリンが溶けだすことで徐々に穴があいて虫歯になります。また、糖質を摂る時間や回数が多くなることで酸がより産生されてしまうため、虫歯のリスクも上がってしまいます。
プラークが残っていることによりどんどん虫歯が進行していってしまう可能性があるため、糖質の摂り方(内容や時間や回数)に気をつけ、なるべく早くプラークをしっかりと取り除くことが大事になってきます。

虫歯になるとどうなるの?

虫歯は、その進行状態によりCo~C4に分類されます。

Co:歯の表面のエナメル質が虫歯菌によりまだ穴は空いていないが、溶けかかってきている状態。「白濁」や「白斑」がみられる。この段階では痛みはない。正しいブラッシングやフッ素を用いることなどにより再石灰化が期待される。

C1:虫歯が進行し、エナメル質に穴が空いてしまった状態。この段階でも痛みが無いことが多いため、自覚症状が無い人がほとんど。

C2:虫歯が更に進行し、象牙質まで穴が空いてしまった状態。この段階になると、冷たいものや甘いものがしみたり、痛みを感じるようになるため自覚症状がある人が多い。

C3:虫歯が更に進行し、神経まで虫歯が進んでしまった状態。この段階になると、冷たいものや甘いものだけでなく、温かいものでも痛みを感じるようになり、何もしなくても痛いなど我慢出来ないくらいの強い痛みを感じるようになる。

C4:虫歯が更に進行し、歯がほとんど虫歯で溶けてしまい歯の根っこだけが残っているような状態。この段階になると、神経が死んでしまっているので痛みを感じなくなっていることが多い。

子供の虫歯と大人の虫歯って同じなの?違いはあるの?

○子供の虫歯の特徴

●虫歯の罹患性が高い

大人の歯と比べて、一度にたくさんの本数やたくさんの歯面に虫歯になりやすい。

●虫歯の進行が速い

虫歯の進行が速く、そのことにより気づかず自覚症状がないまま進行し、神経や歯根膜等まで虫歯が進行しやすい。一般的に虫歯の入り口は小さくても中で深くまで広がってしまっている場合が多い。

●第二象牙質の形成が活発

虫歯の進行は速いが、再生能力や治癒能力が旺盛のため虫歯から神経等を保護する力が高い。

●虫歯の発生場所に特徴がみられ、また、虫歯の出来やすさは発育環境に大きく影響される。

○大人の虫歯

●虫歯の進行が遅い

一般的に大人の虫歯は慢性う蝕と言って、進行が遅く広く浅いのが特徴です。虫歯は浅いことが多いため、気づきにくく自覚がない人が多いです。

●根面う蝕(歯の根っこ部分の虫歯)

通常、歯の上の部分の組織はエナメル質と言って硬い組織で覆われていますが、元々、歯肉の中に隠れている組織(歯の根っこの部分)はセメント質と言ってエナメル質と比べると柔らかい組織となっています。通常であればエナメル質の部分のみが表面に出ていますが、加齢やその他の原因により歯肉が下がってしまい、歯の根っこが露出してくることがあります。そうなると、セメント質はエナメル質よりも柔らかいため、虫歯になりやすいと言う性質があります。

大人の場合、歯肉が下がってしまっていることが多いため、歯の根っこ部分が虫歯になってしまうリスクが高いのです。

●妊娠時の虫歯

妊娠時はつわり等の影響により、歯磨きが出来にくい状況もあり、虫歯や歯肉炎・歯周病のリスクが高くなりやすいです。体調に合わせてブラッシングをしていただいたり、歯科医院での定期検診をされることによりリスクが抑えられます。

虫歯になった場合の治療方法は?

○C1~C2:

虫歯が小さいうちは白い詰め物が出来ますが、虫歯が大きくなってくると被せ物にする必要があります。

○C3:

虫歯が神経まで進んでしまった場合は神経を取り除き、神経の治療をする必要があります。

○C4:

更に虫歯が大きくなり、虫歯で歯がほとんど無くなってしまった場合は歯を抜かなくてはならなくなってしまいます。

虫歯にならないためにはどうしたらいいの?

○ブラッシング

虫歯にならないようにするためには、ブラッシングが最も大事になってきます。

●スクラッビング法

ハブラシを歯面に対して90度の角度で当てて、優しく小さく小刻みに動かす方法。

●バス法

ハブラシを歯面に対して歯肉側に45度の角度で当てて、優しく小さく小刻みに動かす方法。

●縦磨き

ハブラシを縦にした状態で持ち、歯面を磨く方法。とくに前歯を磨く時に用いるとよい。

○補助用具(デンタルフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシなど)

補助用具とは、ハブラシと併せて使うことにより、より細かいところまでお掃除することができ磨き残しを少なくしてくれます。

●デンタルフロス

デンタルフロスと言って、歯と歯の間のお掃除に用います。糸のように細くなっており、歯と歯の間の隙間が狭い歯並びの方に適した道具です。

●歯間ブラシ

歯間ブラシと言って、歯と歯の間のお掃除に適した道具です。細いワイヤーの周りにブラシが付いており、デンタルフロスと比べて歯と歯の間が比較的広い隙間やブリッジ部分のお掃除をするのに適した道具です。

●ワンタフトブラシ

ハブラシと比べるとヘッドが小さいのが特徴です。ヘッドが小さいため、通常、ハブラシでは届きにくい奥歯や歯並びで難しい場所など、細かいところまでしっかりと磨くのに適した道具です。

○フッ素

●酸により歯から溶けだしてしまったリンやカルシウムなどの成分を補うのを助けてくれる働き

●細菌の働きを弱めて、細菌が作り出す酸の産生を弱めてくれる働き

●歯の質を強くしてくれる働き

毎日のハミガキや定期検診で虫歯菌をやっつけてより良い状態を保ちましょう٩(●˙▽˙●)۶✩°。⋆

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