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虫歯=痛い?

2021.07.08

こんにちは!さこだ歯科、歯科医師の石垣です。

みなさんこんな経験はありませんか?

『全く痛みは無いのに歯医者さんで虫歯があるって言われた!』

『少ししみる程度だけど、虫歯をとってみたら結構深い所まで虫歯が進行してましたと言われた』

ご自身で経験はなくてもどこかでこのようなことを聞いたこともある人、いらっしゃるのではないでしょうか。

同じ虫歯でもちょっとしみるな、とか、全くなんとも無いよ!とか、痛すぎてずっと痛み止め飲んでます…など人によって感じかたに大きなバラつきがありますね。

なぜ同じ虫歯でこのようなことが起こるのでしょう?これは単に虫歯が深くなればなるほど痛みも比例するように歯の構造が構成されているからなのでしょうか?

歯の構造は大きくわけて表面から、

①エナメル質

②象牙質

③歯髄

というように3層構造となっております。

①エナメル質は歯の最外層にある構造で、人体で最も硬い組織と言われています。その分、構成要素としてはほとんどが無機質となっており、痛みを感じる神経などは含まれておりません。つまり、虫歯がエナメル質内に留まっていれば虫歯だけど痛みは無いという状態ということになりますね。

ただ、③歯髄には神経が所狭しと詰まっており、少しの刺激でも敏感に反応してしまいます。なのでもし歯髄まで虫歯が達してしまうと、強い痛みとなってあらわれてくるのです。

さて、ここで問題となるのが②象牙質まで虫歯が進行している場合です。エナメル質ほど無機質ばかりではありませんが、神経がたくさん存在しているわけでもありません。しかし、象牙質には象牙細管といって細い管がポツポツと存在しています。この細い管を刺激が歯髄の神経まで伝達することでしみたり、痛みがでてきたりします。神経に直接刺激が加わるわけではないですが、場合によっては強い痛みにつながることもあるかもしれませんね。

このように虫歯と痛みには歯の構造と複雑な関係が成り立っています。痛みが出る前に治療する大切さもわかっていただけるのではないでしょうか!

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