食べカスも積もれば歯石となります。
2022.01.28
こんにちは、放射線技師の上村です。
皆さんはどのくらいの頻度で歯磨きや歯間ブラシをしていますか?
多くの方は日に3回、朝昼夜の食後にしているのではないでしょうか。食事した後の歯磨きはスッキリして気持ちがいいですよね。
ただ、皆さん歯磨きをするという行為が目的になってしまってはいけませんよ?
考えてみてください。なぜ私たちは歯磨きをするのでしょうか。
それは虫歯にならないようにするため、ですよね。
そうなるとこういう疑問がでてきますよね。なぜ歯磨きをすると虫歯を防ぐことができるのか、と。
虫歯とはいうものの、原因は虫ではなく細菌によって引き起こされます。歯磨きはこの細菌が増殖する原因になる、あるものを取り除くためにしているのです。そしてその原因になるものを歯垢(しこう)といいます。この歯垢は食べカスに細菌が繁殖してできた白いネバネバのことで、細菌の量は同じ質量の大便のおよそ1000倍とも言われています。
しかし問題が一点あります。一度の歯磨きで除去できる歯垢はおよそ6割ほどなのです。残り4割は次の歯磨きまで口の中に残り続けます。そして次の歯磨きでも4割残り、と繰り返していきます。
そうなると、かなり長いこと口の中にある歯垢も出てきます。歯垢は柔らかいのですが、時間経過とともに唾液中のミネラルと結びつき歯石といったものに変化します。歯石はとても硬く、歯磨き程度では除去できません。しかも表面がザラザラしているため、その部分に歯垢が溜まりやすいという悪循環が始まります。
ではどうすれば良いのかというと、歯石は歯科医院で専用の機械を用いることで削ることができます。ただ、途中でお話ししたように一度歯石を取っても、時間経過でどうしたって溜まってしまいます。
歯石は歯周病や口臭の原因にもなりますので、健康なお口を維持するためにも定期的な歯石取りをするのが一番です。
あなたも一度、歯石取りをしてみませんか?