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鹿児島の虫歯は九州醤油味?!

2023.07.06

こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。

私は鹿児島の人間ではなく、人生のほとんどを本州で過ごして、ご縁があり鹿児島にやってきました。

鹿児島の歯科医院で働き出してすぐに思った事は「鹿児島の人、ひどい虫歯が多い!」という事でした。

虫歯の数もそうですが、一個一個の虫歯の規模が大きいのです。

これにはちょっとびっくりして、職場の人に「なんで鹿児島の人はひどい虫歯が多いんですか?」と質問しました。

その方は「うーん、鹿児島の人は甘いもの好きだからねー、しょうゆも甘いでしょ?」との事でした。

確かに、九州しょうゆって甘い、鳥刺しにも甘いしょうゆをつけるし、なんこつも甘い味付けだ!うどんもちょっと甘いし。

虫歯の原因になるミュータンス菌は炭水化物(砂糖)を原料にして酸を作り、その酸が歯を溶かして穴を開けて虫歯を作ります。

砂糖を多く摂ると当然虫歯になりやすい環境になります。

時代劇の中でお姫様が金平糖を高級菓子として嬉しそうに食べるシーンを見ることがあります。

昔は砂糖が貴重だったので砂糖の塊の金平糖は高級なものとして扱われていたんでしょうね。

それを見ながら「昔はお菓子って金平糖くらいしかなかったのか、キツイな」と思ったものでした。

その貴重な砂糖が長崎の出島から輸入され、南の方では奄美や沖縄で黒糖が作られていたので昔から九州では砂糖に恵まれた環境で独特の甘いしょうゆが出来上がったと言われています。

また鹿児島では「甘い」=「うまい」という感覚もあったみたいで、より砂糖に慣れて虫歯になりやすい風土になっているのかも知れません。

実際、全国的にみても鹿児島の虫歯罹患率は全国でもトップクラスです。

またこの数年の糖質オフブームもありますし、普段の食事で充分糖類は摂取できていますから、わざわざジュースなどで甘いものを摂らなくても大丈夫ですよ!鹿児島の皆さん!

かくいう私もすっかり甘い味付けに慣れて鳥刺しとか甘いしょうゆをじゃぶじゃぶかけますし、地元に帰って「うどんが甘くない!」と物足りなさを感じるようになりました。

虫歯にはなってないですが、ちゃんと体重は増えてますので砂糖は怖いですね。

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井

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