全身疾患と歯科の関わり方について
2025.11.24
こんにちは、さこだ歯科の佐藤です。
皆さんは「お口の健康が全身の健康に影響する」という話を聞いたことはありますか?
実はこれ、ここ数年で医学的にもどんどん裏付けが増えてきており、歯科医師としても非常に大切にしているポイントです。
■ 歯科で期待できる『免疫力アップ』とは?
免疫力と聞くと「栄養」「睡眠」「運動」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は お口の清潔さ も免疫力を左右する大切な要素の一つです。
口の中に細菌が多い状態だと、身体は常に『プチ炎症』と戦っている状態になります。
その結果、免疫力がそちらに使われてしまい、
「風邪をひきやすい」「疲れが取れにくい」といった影響が出ることも。
つまり、歯科でのクリーニングや歯周病治療は、 体に余計な炎症を作らない=免疫力を温存できる というメリットがあるそうです。
■ 歯周病と全身疾患の深い関係
歯周病は『お口の病気』と思われがちですが、実は 全身疾患と最も関連の深い口腔疾患 と言われています。
研究では、以下のような病気と関連が示されています。
- 糖尿病
- 心筋梗塞・脳梗塞
- 誤嚥性肺炎
- 早産・低体重児出産
- 動脈硬化
- アルツハイマー病 など
特に糖尿病とは『相互関係』にあり、歯周病が悪化すると血糖値が上がりやすく、逆に血糖コントロールが悪いと歯周病が進行しやすくなります。
まさに「悪い二人三脚」です。
■ さこだ歯科で行っている歯周病検診
当院では、歯周病を早期発見・早期治療するために、以下のような検査を行っています。
- 歯周ポケット検査(全歯位)
- 歯の動揺度検査
- 歯肉出血の有無
- プラーク付着量の確認
- レントゲンで骨の状態評価
- 必要に応じて細菌検査
数値で『状態を見える化』することで、患者さんもご自身の変化を実感しやすくなります。
「自分の歯ぐきってこんな状態だったの?」と驚かれる患者さんも多いです。
お口は身体の入り口です。
歯科の役割は『虫歯を治すだけ』ではなく、皆さんの全身の健康を守ることでもあります。
今まで歯周病検診を受けたことがない方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね😁
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 佐藤