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見た目も大事、機能も大事

2025.12.08

こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。

今年ももう12月になりました、2025年もあちこち旅行に行き、知らない土地を無意味にウロウロしたり、美味しいものを食べたり、綺麗な景色を見たりして良い刺激を受けたと思います。

家にいると携帯ばっかり見てしまい、年々集中力が落ちているのを感じます。

なので、知らない土地行って刺激を受けるのはとても大事なインプットになっていると思います。

最近旅先のチョイスに、大都市を選ばなくなりました。

人が多い、そんなに買い物したいわけではないなど理由はあるのですが、結構大きなウェイトをしめているのが、「都会で目に入る広告がしんどい」からです。

海外から帰国した日本の方が「日本の地下鉄に乗ると『脱毛しろ』『髪の毛を増やせ』『肌を白くしろ』『英語を喋れないと死ぬ』と脅迫してくる広告ばかりだ」と言っていたのをよく覚えています。

さらに駅のホームには美容外科や歯科医院の看板、特に歯科はスクラブを着たまあまあ男前の男性歯科医師が腕を組み白い歯を見せて笑い、美しい歯並びはあなたに素敵な未来をもたらしますと謳っているものが目についてしまいます。

こんなのを毎日見てたら、自分の容姿のコンプレックスを刺激されるよなあとげんなりしつつ、私も同じ業界で働いているのでそこに加担してるようで罪悪感すら覚えてしまうので、なるべくそういったギラギラしたら広告のない地域に行きたいと思うのです。

そういった意味では青森は最高です、りんごの事しか言ってこないですからね。

対して九州王国の王様、福岡は魔窟です。

美人が多いと評判の県なのにさらに上を目指せと言わんばかりに美容整形や矯正歯科の広告が多く、この間、博多の郊外で小学生の脱毛広告を見た時は世も末かと思いました。

歯列矯正の患者さんのモチベーションとしては「歯並びを良くしてコンプレックスをなくしたい」というのが大きいです。

そのコンプレックスが解消されて思い切り笑えるようになるのは素晴らしい事ですが、目指すところが「SNSで見たあのキラキラした人」だと、歯並びが良くなっても「あの人と違う」となるとさらにコンプレックスが解消されるどころかもっと強くなってしまいます。

かといって「見た目なんて気にしなくていいよ!君は世界に一つだけの花だよ」なんて取り繕っても、毎日SNSでキラキラしたインフルエンサーの生活を浴びるように見ている若者にとっては1円の役にも立たないアドバイスです。

あの名優デンゼル・ワシントンでさえ、イコライザー3からグラディエーター2の間に前歯を治していました。

70歳を迎え、アカデミー賞を2回獲得しても見た目の呪いからは逃れられないのです。

矯正の大きな効果としては見た目も大きいのですが、噛み合わせをしっかりと作り、歯を長持ちさせて、歳をとってもあらゆるものを躊躇なく噛めて全身の健康に繋がるというものもあります。

最近は私の仕事のモチベーションはそこが大きくなってきています。

見た目も大事ですが、長い目で見れば健康でいる事は見た目に大きく関わります。

50歳以降の患者さんが思い切って矯正を始めてくださって、噛み合わせが良くなったと仰っていただくと本当に良かったと思います。

あと歯列矯正をすると歯医者さんに通う事に慣れるという事も良い点だと思います。

当たり前のようにメンテナンスに通い、噛み合わせを良くする事でバリバリとなんでも食べられる健康な身体を維持するのは、見た目を良くする事以上に大切だと思うのですがどうでしょう。

見た目を良くする事を目的に始めた若い人も何十年か後に「ああ、しっかり噛めて問題なく食事できてるから、あの時矯正して良かったな」と思ってもらえたら、私のお墓の前で私の魂が泣くかもしれません。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井

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