こんにちは。 今日は皆さんが毎日する歯磨きのお話です。 皆さんは1日何回歯磨きをしていますか? だいたいが朝、夜の2回でお昼もするよ、という方も多いと思います。 では毎日の歯磨きで私たちは何を磨いているのでしょうか? 患者さんにお伺いしてみると、「汚れですか?」というお返事をいただきます。 じゃあ汚れの正体ってなんでしょう?
食べカスですか?と聞かれることもありますが、それも1つの正解です。 ただ、本当に落とさないといけないのはプラークと言われる歯の表面にこびりついた細菌が集まった集落です。 このプラークの中にいる細菌たちは、いろんな菌たちが集まって菌のアパートのようになっています。 歯の表面に強力にこびりついて、膜をはり、水を弾く構造になっています。 なのでブクブクうがいでは落ちません。 この中の菌たちは生きています。 さこだ歯科には菌を見る事ができる顕微鏡があるので、ご自分の口腔内にいる細菌を見る事ができます。 この顕微鏡で見ると、菌たちが元気よく動き回っているので、この菌たちもエネルギー源となるエサが必要になるのです。 その中でも虫歯を作る菌が好んで食べるのが私たちが毎日食べるご飯の中の炭水化物、特に砂糖です。 口に入った砂糖を菌たちが食べて消化し、酸という形で排泄します。 だからプラークの中は強い酸性になっているのです。 この酸が歯の表面を溶かして虫歯を作ります。 なので私たちは毎日の歯磨きでこのプラークを落とさないといけません。 じゃあ1日3回気合を入れて磨かないといけないかというとそういうわけではなく、1日1回、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などの細かいところを狙って磨かないといけません。 このプラークの中の細菌は、プラークとして固まると悪さをしますが、歯ブラシやデンタルフロスでこすってバラバラにすると無害化します。 ただ、24時間後にはまた固まって悪さを始めるので、1日1回はタフトブラシやフロスを使って歯磨きをすると良いです。