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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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皆さんこんにちは( *´艸`)

今日はむし歯になりにくい食べ物を紹介していきます。
1 アルカリ性食品~口腔内が酸性になるのを防ぐ!

虫歯になりにくい食べ物」の代表格は、「アルカリ性食品」です。虫歯の原因は、「虫歯菌が糖類を乳酸に変えて、口腔内が酸性になること」にあります。酸の力でエナメル質が溶かされて、虫歯になっていくわけです。

ということは、「口腔内が酸性になった状態」を解消すれば、虫歯を予防できるはずです。そこで、アルカリ性の食品を摂取して、口腔内を中和する…という発想がでてきます。ちなみに、「中和」とは「酸性とアルカリ性が打ち消しあって中性になること」です。

主なアルカリ性食品

海藻類・大豆製品・野菜類

1-2 清掃性食品~歯をキレイにしてくれる食べ物!

「清掃性食品」もまた、「虫歯にならない食べ物」の1つです。食物繊維を含んだ食べ物は、噛んだときに歯の表面をきれいにしてくれます。また、唾液は口の中をキレイに保ち、虫歯を予防する働きを持っています。この唾液を増やしてくれる「酸味の強い食品」も、清掃性食品に分類されます。

主な清掃性食品

ゴボウ・セロリ・インゲン・豆類・酸味の強い食品

1-3 キシリトール~虫歯の原因にならない甘味料!

虫歯菌は糖類を酸に変える働きを持っています。砂糖を含んだお菓子が虫歯の原因になるのは、「酸の材料になってしまうこと」が理由です。しかし、キシリトールは(ゼロではないものの)ほとんど酸に変わりません。つまり、虫歯菌に利用されにくい甘味料といえます。

また、キシリトールガムを噛むことで唾液の分泌量が増え、唾液の働きによる歯の再石灰化(エナメル質の再生)が促進される…というメリットもあります。ただし、一般に言われている「キシリトールそのものが再石灰化を促す」という説に医学的根拠はありません。あくまでも、「ガムを噛むことで唾液が増え、唾液の働きが強まること」が再石灰化の理由です。

主なキシリトール含有食品

キシリトールガム

1-4 緑茶・ウーロン茶~虫歯菌の増殖をわずかに抑制!

緑茶に含まれるポリフェノール―カテキンには細菌の増殖を抑える作用があります。通常の緑茶のカテキン濃度でそれほど画期的な作用があるとはいえませんが、わずかな抑制作用は期待しても良いでしょう。

また、ウーロン茶に含まれるポリフェノール類には、虫歯菌が作り出す酵素の働きを抑える作用があります。こちらもわずかな効果ではありますが、虫歯菌の働きを多少なりと抑えられるのであれば、摂取する価値はあると思います。

いずれも即効性があるほどの作用ではありませんが、砂糖の入った炭酸飲料・ジュースを飲むのに比べたら、「歯に少しプラスの作用がある」というだけでも大きなアドバンテージといえます。ぜひ、食事中の飲み物として、緑茶・ウーロン茶を取り入れてみましょう。