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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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歯の内部には、根の先端部分のあごの骨の中から組織が入り込んだ「歯髄」と呼ばれる部分があります。この中に、神経や血管が入っているのです。歯髄は虫歯などの細菌が侵入した際に防衛するほか、痛みを発したり、象牙質に栄養を送ったりしています。

歯に対しての割合は、加齢とともに象牙質が内部で成長するため、歯髄の容量は次第に少なくなっていきます。しかし完全に消滅することはありません。また乳歯では歯髄の占める割合は永久歯よりも大きく、小さな虫歯でもすぐ神経にたどり着きやすいのはこのためです。

虫歯の治療の際、神経を抜くというのは、この部分の組織を取り除くことを言います。神経を抜いた歯は、象牙質に栄養が送れなくなるため、もろくなったり、変色しやすくなります。

この歯が痛いと思ったのに、調べてもらったら別の歯が原因だった……。
そんな経験はありませんか? 実はこれ、良くあることなんです。一般に歯の痛みは「放散性」が強いので、原因の歯の周囲がまとめて痛く感じることがあります。そのため自分では痛む歯がはっきり分からないことも多いのです。さらに疲労やストレス、朝・昼・晩などの時間帯でも痛みが変化するのが特徴です。

また上の前歯が原因で目の上が痛くなったり、上の奥歯付近が原因で目の下が痛くなったりと、歯が原因なのに少し離れた別の部位が痛くなることもあります。これは「関連痛」と呼ばれています。ただしこの関連痛は、原因の歯が右なら右、と同じ側に起こります。

放散性と関連痛が関与するためひどい痛みの時などは、場所が分からなくなってしまうのです。