甘味料とは
食品に甘みを加える調味料で、食品衛生法による食品の表示では「食品添加物」に分類されます。
甘味料には、「天然甘味料」と「合成甘味料」があります。
天然甘味料
天然甘味料には、「食品」と「添加物」に指定されるものがあります。
食品系の天然甘味料には、一般的に糖と呼ばれるブドウ糖やオリゴ糖、天然の資源から甘味成分を取り出し精製、濃縮した砂糖やはちみつなどがあります。
添加物系は、天然に存在する甘味料と人工的に合成される甘味料(人工甘味料)があります。
例)ステビア、トレハロース、キシリトール、ソルビトールなど
キシリトールのように天然甘味料でも、「人工甘味料」というものもあります。
合成甘味料
合成甘味料は、食品に存在しない甘味成分を人工的に合成したもの(人工甘味料)です。
サッカリン、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなど。
低カロリー甘味料や、カロリーゼロ、糖類ゼロの商品に良く使用されています。
過去には、「チクロ(サイクラミン酸ナトリウム)」が発ガン性が高いとして、食品添加物の指定を取り消しとなり、使用が禁止されました。
人工甘味料による体への影響は不明な点が多いですが、近年様々な研究結果が発表されています。
糖尿病のリスク
人工甘味料が糖尿病のリスクを高めている可能性があるという論文がイギリスの科学誌「ネイチャー」で発表されました。
その論文によると、人工甘味料入りの水を与えられたマウスは糖尿病につながり得る耐糖能障害が起きやすくなったそうです。
カロリーゼロなのに太る?
カロリーゼロとうたっている食品を取っても、人工甘味料により血糖値が上がってインスリンが分泌され、体内に脂肪を蓄え逆に太ると言われています。
カロリーを気にしているのに、太りやすい体質になる副作用があるなんて恐ろしいですよね。
依存性
人工甘味料にはコカイン以上の強い依存性があると言われています。
依存することにより、どんどん食べたくなり買ってしまうということは、メーカーにとっては都合のいいことになりますね。
下痢の副作用
キシリトール、ソルビトール、マルチトール、スクラロースなど、人工甘味料が入っている商品に「一度にたくさん食べると、お腹がゆるくなることがあります」と書かれていることがあります。
なぜ、下痢の副作用がでるかというと、人工甘味料は天然に存在しないので、人間が持つ消化酵素では分解できないからです。
キシリトールとは
キシリトールは糖アルコールの一種で、冷涼感が最大の特徴です。虫歯予防や対虫歯菌能力を持っているので、虫歯予防のガムや歯磨き粉などに使われています。キシリトールも安全性が高く正式な機関からの危険性は見つかりませんでした。
ただキシリトールには特徴があり、犬に摂取させると急激な血糖値下降をおこして命の危機にさらされることもあります。人間の体とは構造が違うため今の所、人間におなじような症例はありませんが、気になる危険性として話題を呼んでいます。
キシリトールも他の糖アルコールと同様1日の摂取量は決まっていないのですが、1日に30gほど摂取したらお腹を下しやすくなるという報告がありますので、目安にすると良いでしょう。