動脈硬化とは
動脈の内側で血液中の脂肪や白血球などが粥状にくっついて溜まり、血管が硬く狭くなることです。
溜まったものが壊れると血栓を作り、完全に血管を塞いでしまうことがあります。
冠動脈で起これば心臓発作、脳で起これば脳卒中で、ガンに次ぐ日本人の死因第2位です。
歯周病で血液中の炎症物質が増えると動脈硬化が起こりやすくなる
血液中の炎症性物質の数値が高いと動脈硬化が起こりやすくなります。
歯周病の患者さんは全身が軽い炎症状態にありますから、炎症性物質の数値が少し高くなり、動脈硬化が起こりやすくなると考えられています。
まれに、動脈硬化を起こした血管から歯周病菌が見つかることがありますが、歯周病菌が動脈硬化の原因になるのかどうかまではわかっていません。
しかし動物を使った最新の研究では、歯周病菌を飲み込む腸内細菌の構成が変わって腸の壁が弱くなるため、全身の臓器に細菌の影響が及ぶということがわかりました。
このようなことから。歯周病が原因で動脈硬化を起こりやすくなるかもしれませんが、歯周病を治療したら動脈硬化が減るのかどうかは研究不足でまだはっきりしていません。