創傷面に刺激の少ない、バランスのよい食事を心がけましょう!
手術後は、インプラント体への過剰負担を避けるようにしなければなりません。
また、創傷面の保護や治癒促進において重要な期間なので、栄養摂取についても気を遣う必要があります。
術後は、栄養素をバランスよく摂取し、消化の良い食品を食べるようにしましょう。
良質なタンパク質(肉類、魚類、豆類、卵など)
ビタミンA、B、C、亜鉛などは特に必要です。
インプラントの埋入数が多いと、食事に咀嚼を行うのも困難な場合があります。咀嚼回数や咀嚼力が低下するため、手術直後は流動食やおかゆなど、舌や顎などで押しつぶすことができる食品を徐々に取ることが望まれます。
やわらかい食べ物を選択するか、またはやわらかく食品を調理するといいでしょう。
その後、少しずつ平常時の食事に戻していきますが、創傷面の治癒過程においては一回の食事を何回かに分けるなど自分の治癒状態にあわせて食べてもらい、1度に量を多く摂らなくてもOKです。
炭水化物はご飯でしたらやわらかめに炊いたもの、お粥、食パン、パン、うどん、パスタ、そうめんなどが良いでしょう。その他、卵、乳製品、果物、やわらく調理した野菜、魚、肉類、などを選んで食べるようにしましょう。
また創傷面を考慮し、熱いものや口腔粘膜をしげきするようなものの摂取は避けるように注意します。高温の食品は温度を考えて口に入れる、タバスコのような刺激物の香辛料、酢の使用はしばらく控える、炭酸飲料はしばらく飲まないようにするなど注意が必要です。
食事をする気にならないときは、調理方法を工夫し、ミキサーなどを使用して変化をつけたり市販の栄養補助食品を利用するなどして、少しでも栄養を取るようにします。スーパー等ですぐに購入できる、豆腐、茶碗蒸し、スープ、プリン、バナナ、ヨーグルトを利用したり。100%フルーツジュース、100%野菜ジュースを摂取するのも良いでしょう。介護用にやわらく作られたレトルト食品も販売されているので、そういった商品もみてみてください。また、水分を多めに摂るのを忘れないようにしましょう。