歯磨きの時に歯ブラシだけで落とせるプラーク(歯垢)の量は58%といわれています。
歯と歯の間の狭い部分、歯と歯茎の隙間(歯肉溝)には歯ブラシでは除去しきれないプラークが残っています。
この部分の除去にはフロスの使用が効果的です。フロスを使用することでプラークの除去率は86%にアップします。
歯と歯の間に残るプラークによっておこる虫歯の確率は約90%にもなります。
フロスは歯と歯の間のプラークを落とす効果的な清掃用具です。歯と歯の間にフロスを通し、歯の側面に沿わせ前後に出し入れしながら動かします。根元まで行ったら歯の側面に沿わせたまま、歯茎の中にも入れ込むようにして動かします。歯茎の中には1~2ミリほど入ります。ゆっくり動かしながら歯茎の中に隠れているプラークも除去しましょう。
フロスを使用することで虫歯の早期発見につながることもあります。使用する際に毎回同じところで引っかかったり、フロスが切れたり、糸がバラけたりする時は虫歯になっている可能性があります。歯医者さんで早めの受診をし確認してもらいましょう。早期に発見することで大掛かりな治療になることも少なくなり、予防的な処置で対応できる場合もあります。
フロスにもいろいろな種類があります。ワックスつきのタイプだとすべりもよくなります。初心者の方にはホルダーつきのタイプが動かしやすくてお勧めです。