タバコには約4000種類の科学物質が含まれているといわれています。そのうち200種類以上は有害物質です。その中でさらに発ガン物質は60種類以上あるといわれています。
タバコの影響として癌、心筋梗塞、消化性腫瘍、血圧上昇、動脈硬化、慢性閉塞性肺疾患、流産・早産、低体重時出産などがあげられます。タバコが健康によくないことはよく言われていますが、お口の中の健康ともつながりがあります。
タバコの主な有害物質として『ニコチン』『タール』『一酸化炭素』があります。
特に『ニコチン』は血流を悪くさせ歯ぐきに酸素や栄養をいきわたりにくくします。白血球など身体を守る免疫細胞の働きを悪くするので菌に対する抵抗力が弱くなり、歯周病菌に感染しやすくなります。
『ニコチン』と『一酸化炭素』は血管を収縮させる働きがあるため出血や腫れなどの症状もあらわれにくくなります。歯周病は痛みがなく進行するのでおかしいな、と感じたときにはかなり進行している場合が多いのです。また、着色、口臭の原因にもなります。タバコを吸う方の歯ぐきが黒かったり紫がかったような色をしているのは皮膚や口腔粘膜にメラニン色素が沈着してしまっているからです。
『タール』は口臭の原因になります。
タバコを吸う事で癌になりやすいことはよく言われていますが喫煙者は、非喫煙者の約6倍起こりやすくなります。
舌や頬の粘膜、歯肉に白い角化した症状、しこりなど前ガン病変といわれ、ガンに進行していくこともあります。