歯周病はお口の中で歯を支える骨が知らず知らずのうちに溶けていってしまう病気です。
痛みがないうちに進行していくので、自分が何かおかしいな、と感じるときは歯がグラグラしてきたり、腫れたりするときなのです。
しかし、実際、このようなときはすでに進行が進んでおり歯が残せないケースも多くあります。
実は、歯周病は、歯だけでなく、身体の病気とも大きくかかわりがあります。
●心臓病
血流に乗って心臓の内膜に歯周病菌が付着し心内膜炎などの心臓病を引き起こす
●肺炎
口の中の細菌が気管に入り込み肺炎に繋がる。高齢者や寝たきりの方は飲み込む力が弱っているので注意が必要
●早産・低体重児の出産
●糖尿病
免疫力が低下してくるため歯周病になりやすい。歯周病の悪化は血糖の調整を妨げてしまう。歯周病の改善は血糖の改善にも繋がる
●骨祖しょう症
歯周病で歯を失うと咬む力が衰え食事によるカルシウム不足を招き悪循環を引き起こす
身体の健康はお口からといいますが、歯がしっかりあることで食事がおいしく楽しくでき、身体の健康も保てます。
先ほど紹介したような全身疾患をお持ちの方は歯周病に対し特に注意が必要です。ですが、自分ではお体の病気も気づかないこともあります。ぜひ内科へも定期的(1年に1回)受診されることをお勧めします。