虫歯は、小さいお子さんから大人までどの年代に対しても起こりえる病気です。
ですが、年齢に応じてできやすい部位が変化してくることもあります。
今回は高齢者に多い、根面う蝕(歯の根元にできる虫歯)についてご紹介したいと思います。
根面う蝕は言葉とおり歯の根元にできる虫歯ですが起こる原因として…
●手の筋肉の衰えにより以前のような十分な歯磨きができないことにより虫歯になりやすい
●加齢に伴い、歯ぐきが下がってくるため(歯ぐきが下がると今まで歯ぐきに守られていた根の部分が見えてきます。歯磨きの際にしっかり根元部分まで磨くことができないとこの部分が虫歯になりやすくなります)
●加齢に伴い、唾液の量が少なくなり、自浄作用が減少するため
歯の表面はエナメル質という非常に固い物で覆われていますが歯ぐきが下がってきた部分はこのエナメル質がほぼ薄く、虫歯になりやすいという傾向があります。
歯は1本でも多く自分の歯を残していくことが大切になります。これは、しっかり食事が噛めること、味を感じることができることなどは食事の楽しみに繋がりますし、しっかり噛めることで消化を助け、身体への負担も少なくします。また、しっかり噛むという行為は脳への刺激になり痴呆予防にもなります。
歯がしっかりあることで身体のバランスも保てるので転倒しにくくなり骨折なども予防することができます。
ご自分の歯を一本でも多く残すことは健康にも繋がってくるのです。
歯磨きの際に歯の根元部分までしっかり磨く、歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを使用するなど注意して磨くようにしましょう。