歯の成分はリン酸カルシウム結晶で作られています。
みなさん『脱灰』と言う言葉をご存知でしょうか?
食べ物を食べたり、飲んだりすると数分の内に歯の表面が強い酸性になります。この酸は歯の成分であるリン酸カルシウムを2つのイオンに分解し歯の表面の結晶を壊してしまいます。これが脱灰です。
しかし、だ液(つば)の働きで酸の働きが弱くなってくると溶け出したイオンは)自然にリン酸カルシウムに再結晶化していきます。
これが『再石灰化』です。
ミクロレベルに起こっている話なので肉眼で見えるものでもないので皆さんにはピンと来ないかもしれませんが飲食の度に脱灰と再石灰化を繰り返しています。
通常の飲食では脱灰の後にすぐ再石灰化が起こるので歯に大きな穴があくむし歯になることはありません。
しかし、だらだら食べたり、飲んだりするようなことがあると話は別です。
再石灰が追い付かなくなり歯の結晶のみが壊れつづけ、結果として穴があくむし歯になってしまいます。
再石灰化を促進させるためにも飲食の時間はきちんと決めだらだら飲食をしないようにする事が大事ですね!特に歯質が弱いお子さんには要注意です。
また食べる時はよく噛んで唾をいっぱい出すようにすると酸性度も下がります。フッ素入りの歯磨剤の利用も歯を上部にする働きがあるのでお勧めです。
睡眠中はつばがほとんどでなくなってしまうので練る前の飲食は避けるようにしましょう!