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豆知識(旧ブログ)

さこだ歯科のスタッフが綴る、口腔内に関する豆知識です。
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こんにちは(*^_^*)

皆さん「酸蝕歯」って知ってますか??

鏡を見て、自分の歯が透けていると思ったことはないでしょうか? それは、歯の表面のエナメル質がすり減ってしまい、その下の象牙質が透けて見えていることを意味しています。

歯の表面がすり減り、透けて見えてしまう要因は『酸』です。酸性の強い食べ物を摂取し過ぎると、「酸蝕歯(さんしょくし)」という病気になる可能性が高まります。

歯が透ける酸蝕歯の症状

私たちの大切な歯は、主体となる「象牙質」と、それを守るように「エナメル質」が覆っています。ただ、エナメル質が食事中の『酸』によって溶かされてしまうと、歯が透けたような状態が起きてしまいます。この状態を「酸蝕歯(さんしょくし)」と呼んでいます。

歯が透けていることに気づいたら、酸蝕歯がすでに進行した中期の状態であるといえます。酸蝕歯は自然治癒できるものではありません。もし、酸蝕歯の疑いがあるならば、歯医者さんで適切な処置を施してもらう必要があります。

なぜなら酸蝕歯を放置すると、以下のような事態を引き起こす可能性があるからです。

歯の中の神経が損傷する

噛み合わせが悪くなる

普段の生活習慣から歯が透けるのを防ぐ

1 酸性の強い食品を上手に摂取

酸蝕歯を進行させないようにするには、酸性の強い食品に気をつけることです。どんなふうに気をつけるかというと、そのポイントは摂取の仕方です。酸性の食品というと主に以下のようなものが挙げられます。

コーラやサイダーなどの炭酸飲料

梅干しや酢の物

柑橘系の果物

ビールやワインなどのアルコール

クエン酸やリンゴ酸を含むスポーツドリンク

上記のようなものを長時間、口に含み続けたりすることで、酸蝕歯のリスクが高まります。私たちが酸性の食品を一切摂取しないということは事実上、不可能ですが、過度な摂取を避け、口内を酸性にし続けることさえ気をつければ、酸蝕歯のリスクを抑えることは可能なのです。

2 歯磨きのタイミングに気をつける

酸性の食品を口にした場合、その後の歯磨きのタイミングに気をつけましょう。私たちのお口の中が酸性になった場合、歯から「カルシウム」や「リン」などのミネラル成分が溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が起きます。これが虫歯を引き起こす原因となってしまうのです。

しかし、お口の中では「再石灰化(さいせっかいか)」という、唾液によって溶けたミネラルを元の正常な状態に戻す作用が働いてくれます。このメカニズムが存在する限り、溶けてしまった歯を修復することが可能なのです。

ところが、再石灰化が起きる前に歯を磨いてしまうと、この修復機能が作用しなくなってしまいます。歯磨きは「1時間程」経過してから行うようにしましょう。