こんにちは! 今日は子供の歯、乳歯についてお話しします。tooth.jpg
乳歯はいずれ抜けるものだから、虫歯になってもいいんじゃない?
と思うかもしれません。しかし実はそれは大きな間違いなのです!!!
妊娠7~10週頃に、すでに乳歯の小さな芽がつくられています。そして、赤ちゃんが生まれる前から、歯ぐきの下にある歯槽骨の中で、永久歯も少しずつ少しずつ育ちはじめているんです。
乳歯の根のほうまで虫歯が進行してしまうと、そのすぐ下で育っている永久歯に影響がでやすくなります。歯の表面のエナメル質がうまく作られず、白い斑点や黄褐色の斑点ができたり、歯の形に異常が出ることもあります。
乳歯には、永久歯が生えてくる場所を確保して、誘導する役目もあります。
虫歯などによって乳歯を早い時期に失ってしまうと、あいた隙間に両隣の歯が動いてきて、永久歯が正しい位置に生えてこないことがあります。
また、乳歯が永久歯に生え替わる時には、乳歯の根が溶けて永久歯が育ってきます。
永久歯に生え替わる時期に、乳歯が重症の虫歯になっていると、うまく根が溶けないで永久歯が生えにくくなることもあります。
乳歯から永久歯へは6歳から12歳くらいまでの間に、徐々に生え替わっていきますから、乳歯と永久歯が混在している時期が長いのです。
生えたばかりの永久歯は、エナメル質がやわらかいので、乳歯に虫歯があると虫歯菌が永久歯にもつきやすく、虫歯になりやすいものです。
乳歯を大切にすることは、将来の永久歯を守ることにもつながるのです。