虫歯で抜けたり、治療の一環として歯を抜いたりしたときはその場所を人工の歯で補う治療を行います。
しかし、抜いた場所によっては特に不便にならずそのままでもよいのでは?
とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、下の奥歯が抜けた場合、あまり目立たず、噛む時は反対側を使えば食べるのに不便もあまり感じなく、発声にもほとんど影響がありません。
そのため放置しやすいのですが、抜けた歯をそのままにしておくと、時間がたつにつれて、歯並びが変わってくる可能性が高いのです!!!
歯には周囲にできたスペースを埋めようとする性質があり、第一大臼歯(6歳臼歯)が抜けると後ろの歯が倒れて斜めに傾いてきます。
第一大臼歯と噛み合っていた上の歯は、遮るものがなくなるので下に向かって伸びてきます。
1本抜けただけで隣接する歯の生え方が変わり、その変化を受けて、他の歯も動きます。
その結果、歯と歯の間に隙間ができたり、歯並びがデコボコになったりしてかみ合わせのバランスが崩れたり、磨き残しが多くなってしまうのです。
ですので、歯を抜いた後もしっかり治療して人工の歯で補ってあげましょう!