『歯周病』は皆さんもよく耳にする口の病気の一つです。

歯周病は歯を支える歯槽骨という骨が吸収していき歯が支えられなくなっていく病気です。

実はこの歯周病は口の中だけ、歯を失ってしまうだけの病気ではないのです。

実は身体全体との関わりがあります。例えば…

●脳…脳梗塞の原因に繋がります。歯周病菌が血管中に進入すると血管（動脈）を狭窄させ血液をつまりやすくさせてしまいます。動脈硬化につながります。

●糖尿病…歯周病菌により発生する内毒素がインスリンの働きを低下させます。結果糖尿病の悪化に繋がります。

●肺…誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。歯周病菌が食べ物と一緒に気道から肺に入り炎症を起すことで起こります。

●心臓…歯周病菌が血液中に入ることで心臓弁や周囲に感染し心内膜症に繋がります。心筋梗塞にもつながりやすくなります。

他にも妊娠期には赤ちゃんへ影響を及ぼしてしまったり癌のリスクを高めてしまったり消化器疾患へも繋がりやすくなります。

歯周病は日本人の約80パーセントが罹患している病気だともいわれます。また40代からの進行がぐっと高くなる傾向が多いです。

自分自身、気づかないうちに進行してしまう歯周病。若い方でも歯周病菌が多いと今は症状がなくても年齢を重ねたときに進行がぐっと進むケースがあります。歯科医院での検診、正しいケアの方法、早ければ早い段階で対処することでこれから長い人生自分の歯を長く、健康に保つことができます。

食事の楽しみは生きていくうえで大きな楽しみの一つです。食事がしっかりできることで身体の健康にも繋がります。身体が健康であることでさらに自分の楽しみを楽しむことができます。そのためにも自分の歯でしっかり食事ができることが一番です。