ニュースレター Vol.89 今月の特集
少しずつ日暮れの時間が早くなり、秋の気配を感じるようになりました。朝夕は少しずつ涼しくなってきましたが、日中はまだまだ暑さが続いておりので、体調を崩さないようお気を付け下さい<(_ _)>
さて、今回は『喫煙と歯周病』についてです。
喫煙について
「タバコは身体に良くない」ということは誰もが知っているかと思います。
タバコの煙の中には、約4,000種類の化学物質が含まれ、そのうちニコチンや発癌性物質などの有害物質は200とも300とも言われています。
さらに、タバコは喫煙者だけの問題ではなく、タバコから立ち昇る煙や、喫煙者が吐き出す煙による受動喫煙により不特定多数の人に悪影響を与えてしまいます。
喫煙とお口の環境
タバコの煙が最初に通過するお口は、喫煙の悪影響を直接受けてしまいます。
喫煙による影響は、口臭・ヤニによる黄ばみといったものだけではありません。
タバコの煙に含まれる有害物質が、歯周組織の抵抗力や治癒力に悪影響を及ぼし、歯周病が進行しやすく、治りにくいお口になってしまいます。
また、親の喫煙により、子供の歯肉にメラニン色素沈着が早期に高確率で現れてしまいます。
有害物質による影響
何故喫煙が歯周病を悪化させてしまうのでしょう?
喫煙すると、『ヤニ』という形で歯の表面に有害物質が残ってしまうため、歯がザラザラしてバイキンが付きやすくなるとともに、お口の中や歯肉に有害物質が染み出し続けることになります。
禁煙することにより、歯周病にかかりやすさは4割も減り、手術後の治療経過も非喫煙者とほとんど差がなくなります。