どうして歯がしみるの?
2021.07.04
こんにちは。さこだ歯科、歯科医師の柿沼です。
「最近冷たいものや甘いもので歯がしみるときがあります。どうしてでしょうか?」
こちらは日頃僕たちが患者さんを診療していて、よくお聞きされる質問の一つです。結論から言うと大きく分けて三つの原因が考えられます!
①虫歯ができている
②歯が欠けている
③歯茎が下がってしまっている
ではこれら三つのケースでは歯に何がおきているのでしょうか。見てみましょう!
①虫歯ができている
歯は大きく分けて3つの構造から出来ています。エナメル質と象牙質と歯髄です。
そのうち一番表層のエナメル質には神経が通っていないのですが中の象牙質からは神経が走っています。そのため、虫歯で穴が空いて神経と交通するようになると刺激が伝わるため硬いものを食べたり、甘いものを食べたり、飲み物を飲むと痛みが出るようになるのです。
②歯が欠けている
こちらも原因としてはよくあります。例えば何かにぶつけてしまったり、あとは硬いものを噛んだりした時に歯の一部が欠けてしまって、同じように神経の通っている部分と交通してしまう事で刺激があるとしみる、と言う症状が出てしまうのです。
③歯茎が下がってしまっている
こちらはある程度中年以上の方とかに多いですが、若い方でもこの状態になることがあります。歯には根っこがあって、その根っこで土台になる顎の骨をしっかりと掴むことで安定しています。そしてその根っこの部分が露出しないように通常は歯茎が覆い被さっているのですが、噛み合わせが強かったりするとその力に負けてしまって歯茎が下がってしまうのです。そうすると歯の根っこが露出するのですが、歯の根っこの表面は先程書いたエナメル質で覆われておらず、刺激に弱くなっています。そのためまたこちらもしみる原因になってしまうのです。
以上、よくある歯がしみてしまう三つの原因についてお話をさせていただきました。こうした原因で症状が出てきた際にはしみ止めを塗ったり、詰め物をして補修したり、神経を取ったりとさまざまな処置で対応をさせていただきます。
まだまだ他にもこうした症状が出てくる原因は考えられますので、もし現在こうした症状でお困りでしたら、是非一度当院にご相談ください!!