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アカデミー歯演出賞が決まりました

2024.03.16

こんにちは、さこだ歯科こ衛生士です。

3月になりました、今年ももう1/6が過ぎたということで、こないだ正月だったのにと時の速さと自分の何もしてなさに途方に暮れるしかありません。

ただ3月になると日も長くなり、日差しも春めいてくるのでなんとなく明るい気分になると同時に、この時期に周囲に溢れる「花粉症辛すぎる」の阿鼻叫喚に「ごめんね、私は花粉症じゃないから気持ちがわかってあげられない」と、少しの罪悪感と自分は花粉症じゃなくて良かったという安心感に揺らぐ季節でもあります。

もう一つこの時期といえばアカデミー賞の受賞式で、本来は2月末だったのですがパンデミックの影響で数年前から3月に行われています。

今年はクリストファー・ノーランの「オッペンハイマー」が作品賞とその他6部門を獲ったと話題でした。私はまだ観ていないのでなんともいえませんが。

作品賞にノミネートされた作品は半分程度しか鑑賞できていないんですが、私の中の作品賞は「キラーズオブザフラワームーン」です。

主演女優賞にノミネートされていたリリー・グラッドストーンは惜しくも獲得を逃してしまいましたが、彼女の演技も素晴らしかったですし、スコセッシ監督の業の肯定のような乾いた目線と、どんなに迫害されても人々の培ってきた文化や血を繋ぎ続ける人間の強さを描く優しい目線が合わさったような素晴らしい作品でした。音楽も最高です。

この作品ではレオナルド・ディカプリオ演じる信念のない小市民的な男が主人公ですが、その卑近なキャラクターを表現するために、ディカプリオの前歯の色がまだらだったり、少し大きくしてあったり特殊メイクが施してあります。

だいたいそういった演出は歯を汚くする事で、そのキャラクターが粗野だったり知性がない事を表すのに使われます。

今回のディカプリオもボス的存在の叔父の顔色を窺いながら、小さな罪から大きな罪まで重ねてしまうどうしようもない男でした。

私は映画やドラマでその人物像を表すのに歯に細工がしてあってそれが的確だととそれだけで映画の評価が爆上がりするのですが、今回のディカプリオの歯もアカデミー歯演出賞でした。

どんな接着剤でつけたんだろう?とか、歯形とったんだろうな、とか、歯形をとる衛生士はやっぱり25歳以下だったんだろうか?(ディカプリオの恋人は皆25歳で別れるという気持ち悪い特徴があるので)、など想像するとワクワクしてきます。

キラーズオブザフラワームーンは3時間を超える長い映画ですが、テンポ良く音楽も良く演技も素晴らしくあっという間に終わるので、ぜひディカプリオの歯にも注目して観てみてください。

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井

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