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デンタルフロス/歯間ブラシからできる予防の第一歩。

2024.03.08

こんにちは。歯科衛生士の田原です。

 

今回のテーマは虫歯についてです。

皆さん、毎日の歯磨き、どのくらいの時間かけて磨いているでしょうか?

虫歯は、お口の中の汚れの塊であるプラークが多いと、リスクが上がります。

特に、プラークの中に存在する、虫歯菌の数が多いと、歯が虫歯菌から出される酸性によって溶かされて、穴が空いたりなどして虫歯が進んでしまいます。

虫歯菌を保有してる数が多ければ多いほどリスクが高くなり、すぐ虫歯ができやすくなります。

虫歯菌の保有の数、歯周病菌の保有の数は、人によって異なります。

全く虫歯にならない人もいれば、虫歯がすぐできてしまう人、歯茎が腫れやすく歯周病になりやすい人や、虫歯も歯周病もダブルでなりやすい人、なりにくい人がいます。

まず、重要なことは、少しでも虫歯にならないために、毎日の歯磨きがとっても大事になってきます。

歯磨きを頑張ると言っても、ただがむしゃらに磨いてはいけません。

どこにプラークが溜まっていて、どこにリスクが高いのか、自分の歯をよく観察して知っておく必要があります。

特に、大人の虫歯は、歯と歯の間が虫歯になりやすいと言われています。

歯ブラシだけでは、完全にプラークを取り除くことが難しく、歯ブラシだけ使用しての歯磨きは、どんなにがんばって磨いたとしても、プラークの除去率は約60%だといわれています。

最近CMでもこの歌い文句で、歯間ブラシやデンタルフロスの宣伝がよく流れてきますよね。

歯間ブラシやデンタルフロスを、歯ブラシに加えて使用することで、プラーク除去率を約80%まで引きあげることが可能です。

もう少し細かく言うと、

歯ブラシのみ→58%の除去率

歯ブラシ+デンタルフロス→86%の除去率

歯ブラシ+歯間ブラシ→96%の除去率

このようになっています。

歯間ブラシのほうが清掃効果があるみたいなんですね!

デンタルフロスと、歯間ブラシとでは、磨く場所が厳密には違います。

デンタルフロスは、歯と隣の歯が重なってるところ、歯と隣の歯が接しているところにフロスを通すので、その重なっている部分に効果があります。

通し方の工夫で歯の面にしっかり沿わせることができれば、歯茎の1ミリ下の歯肉ポケットまでフロスでお掃除することも可能です。

 

歯間ブラシは、フロスとは違って、歯と歯が重なっているところや、歯並びが前後にガタついていて歯と歯の隙間が小さいところには通すのが難しくなります。

歯肉ポケット付近の歯と歯茎の境目の周りに付着したプラークを取り除くことが可能です。

さらに通し方を工夫すれば、ほっぺ側から通すのと、舌側から通すのと、両方通すことで、もっと清掃効果を上げることが可能になります。

磨けたと思っていても、磨けていないことが多かったりします。

頑張って歯ブラシで長い時間かけてにこすり上げるよりか、デンタルフロスや、歯間ブラシを使って効果的にプラークをお口から取り除いて上げることが、歯の健康を保つためにはすごく重要になります。

フロスや、歯間ブラシをするときは、鏡を見て行うようにしましょう。

みなさんも、歯間清掃の習慣を身につけてみませんか?

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 田原

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