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マウスピースで虫歯予防も

2022.01.04

歯科医師の柴田です。

マウスピースやマウスガードと聞くと、歯ぎしり防止を連想する方も多いと思います。

 

さこだ歯科でよく作成するマウスピースは、歯ぎしりを防止するのではなく、歯と歯同士がガチャガチャと擦れあうことを防ぎ、

下の顎が左右、そして前方にスムーズに動くようにする機能を持たせることが多いです。

夜寝ているときにマウスピースを装着していれば、無意識に歯ぎしりをしても、歯同士が擦れ合うことなく、歯のすり減りを防ぐことができます。

また、寝ている間にグーっと噛みしめる食いしばりがあっても、力を全体的に分散できるので、

一点で歯と歯同士が強く当たることを防止でき、歯にクラック(ヒビ)が入ることを防げます。

歯にクラックが入り、その部分に虫歯菌が停滞すると、そのクラックの隙間から虫歯が発生し、広がってしまうことがあります。

特に多いのは、奥歯(臼歯)の歯と歯が接する部分にクラックが入り、フロスでのお手入れがなされていないときに虫歯が発生し進行するケースです。

マウスピース(スプリント)を装着していれば、歯のクラックも予防でき、虫歯の予防にもつながる可能性があります。

また、日中の生活でのストレスを発散するために強めの力での歯ぎしりがあっても、顎関節にも負担がかかりにくく、

首や後頭部に繋がる筋肉や靱帯もリラックスする方向に機能するでしょう。

 

虫歯予防に歯ブラシやフロスでのお手入れももちろん大切です。

そしてマウスピースを装着することができれば、様々な面でより安心だと思います。

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柴田 直哉 篤志会さこだ歯科 副理事長
  • 九州大学歯学部卒業
  • 2002年4月医療法人緑和会 入社
  • 2011年10月アルパーク歯科・矯正歯科 入社
  • 2016年4月医療法人さこだ歯科医院 入社
  • 2021年4月医療法人篤志会さこだ歯科 副理事長
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