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亀の甲より年の功、とはいえ嚥下にはご注意を

2024.07.10

こんにちは、診療放射線技師の上村です。

暑いですね。私は夏生まれなのですが、それでもこの暑さには耐えられる気がしません。冬は着込めば何とでもなるのに、夏はどれだけ脱いでも暑いままです。不公平ですよね。夏の間だけでも水着で診療ができれば一番良いのですが…。

話は変わりまして、今回は当院で行なっている嚥下造影検査(VF)についてお話しします。嚥下とは、食べ物や水分を飲み込む際に行われる喉の動きのことです。喉の動きは他の体の部位と同じく、筋肉が必要です。この筋肉は加齢によって減少するため、歳をとるごとに誤嚥性肺炎になるリスクがあがるとされています。

このVFは胃透視と同じバリウムを、様々な固形物や水分と一緒に摂取してもらうことで喉の動きを判断します。例えば、固形物を食べる時、顎をあげている時など、どういう状況で誤嚥を起こしやすいのかが分かれば、それに対応した訓練をすることで機能の向上が見込めます。

また、VFで使用するバリウムは胃透視に使うものほど濃度は高くないため、便秘などのリスクもかなり低いです。

誤嚥性肺炎は一度なると繰り返すことが多く、予防がとても大事な疾患です。最近食事でむせることが多い、口からものがよく溢れるなどの症状があれば、口腔機能検査と合わせて受けてもいいかもしれません。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
診療放射線技師 上村

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