体調管理に気をつけたいですね。
2023.11.30
皆さん、こんにちは。今年は暖冬になると言われておりますが、寒い日も増えてきてこの時期らしい気候になってきましたね。この時期になると乾燥しやすくなり、私も毎年手や唇の乾燥に悩まされております。
お肌と同じようにお口も乾きやすくなります。さて、今回は口腔乾燥症に関連したお口の粘膜の疾患についてお話しさせていただきたく思います。
ここでいう口腔乾燥症は、加齢などを原因とする唾液腺の機能異常により唾液の分泌が低下することにより発症する持続的なお口の乾きを示しております。
対策として、お口の保湿剤を使用したり、飲水量に制限がなければ水分補給をしたり、可能であれば飲んでいる薬剤を変更したりと一人一人個別の対策法が挙げられます。
お口の乾きを身近に感じる例として、皆さんもお口が乾いている時に食べ物やスプーンなどがお口の粘膜に貼りついた経験はないでしょうか。これは入れ歯においても同様のことが起こります。
お口が乾いていて入れ歯が粘膜に擦れたり貼りついたりすると、粘膜に口内炎ができたり、粘膜が赤くなったりします。
お口の中には様々な常在菌がおりますので、免疫力が著しく低下している方におかれましては特に、お口の中の傷口からの菌の感染は気になるところであります。
唾液の分泌の低下は、唾液で菌や汚れが洗い流されにくくなるため、お口の中の衛生状態が悪化してしまう原因になってしまいます。
様々な原因、要因があるのですが、口腔カンジダ症の原因の一つとしてもお口の衛生状態不良が挙げられております。
このように、口腔乾燥症はお口の粘膜に様々な影響を及ぼします。
また、お口が乾くと舌が赤くなったりします。舌や粘膜の状態は、お体の状態により変化が現れやすいです。
ご自身のお口の中を観察されてみて、もし気になる症状がございましたらお気軽にお問い合わせください。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 児玉