入れ歯のお手入れってどうするの?
2022.02.09
こんにちは、歯科医師の松井です。
今回は入れ歯についてお話しさせていただきます。
虫歯や歯周病が進行したり、歯の根が割れてしまったりして歯を抜かないといけなくなってしまったという方がいらっしゃるかと思います。
抜いた後は入れ歯を作るとは言ったものの、使い方や取り扱い方が分からず不安と思う方もいらっしゃると思いますので、今回は使い方や取り扱い方についてお話しさせていただきます。
入れ歯は取り外し可能な人工の歯です。
基本的にお口の中に入れて使いますが、外して洗わないと汚れがどんどん溜まっていきます。
そのままにしておくと歯茎が腫れたり、残っている歯がある場合は残っている歯に悪影響を及ぼしたりする可能性が高いです。
そのようなリスクを減らすために、お食事の後は可能な限り外して洗うようにしてください。
水道で水を流しながら、歯ブラシや入れ歯用のブラシで軽く磨いてください。
この時、歯磨き粉を使うと入れ歯に傷がついてしまい、破損や汚れの原因になることがあるので、歯磨き粉は使わないようにしてください。
また、熱湯で洗うと変形してしまうことがあるので、出来るだけ常温の水や冷水で洗うようにしてください。
寝る時は外して、入れ歯の洗浄液につけてください。
お食事後と同じように外してブラシで磨いてから、洗浄液でつけ置き洗いしてください。
ブラシだけの場合と比べて殺菌作用のある洗浄液で洗うことで、歯茎の腫れや入れ歯に臭いがつくことを予防できます。
特に指示がない限りは、寝る時は入れ歯をつけなくて大丈夫です。
入れ歯を作ってからすぐは不調が出やすいです。
調整が数回必要な場合があります。
なかなかうまく使えない、歯茎が痛い、すぐに取れてしまう、噛み合わせが高いなどありましたら、調整させていただきますので、ご連絡ください。
可能な限りお渡しする時だけの調整で使えるようにさせていただきますが、その時は大丈夫だけどお食事等で使ってみると痛いという方もいらっしゃいます。
その都度教えていただけると幸いです。
最初は良くても、長い間使っていくと歯茎の状態やはまり方が変わってくると入れ歯が合わない、痛いということもありますので、治療が終わっても定期的にお手入れに通うようにしてください。
調整が必要なこともあります。
残っている歯まで悪くなってしまうとせっかく作った入れ歯が使えなくなってしまうこともありますので、歯のクリーニングもさせてください。
時々、入れ歯が痛いから自分で削った、金具を曲げたという方がいらっしゃいますが、うまくはまらなくなったり、より痛くなってしまったりすることもありますので、不調があっても絶対に自分で直そうとはしないでください。
専用の器具を使って調整させていただくので、教えてください。
使い方、取り扱い方について説明させていただきましたが、他にも分からないことがありましたらいつでもお気軽にスタッフにお聞きください。