入れ歯は嚙み合わせの柱になるか
2022.02.02
奥歯は無くていい、前歯だけ治したい、という患者さんも中にはいらっしゃいます。
奥歯がまだしっかりと残っていて、長年の噛み合わせの高さが維持できていれば、前歯だけ治すのもいいでしょう。
ただ、奥歯がない状態での前歯はすぐに壊れてきます。
奥歯はお家でいう柱にあたります。前歯はお家に乗っかっている斜めの屋根だと想像してみてください。
歯周病が進行して奥歯が揺らいでいたり、無くなっていたりすれば、それはお家でいう柱が崩れてきている状態です。
本来、添えるくらいの力で接していてほしい前歯ですが、奥歯がない、すなわちお家の柱が崩れた状態だと、上下前歯がガツガツと当たってしまい、簡単に崩れてきます。
それを防ぐために、無くなった奥歯を何かで補うことが大切になってきます。
そこで、入れ歯は噛み合わせの柱になるか?
私はなると思っています。あるのと無いのとでは大違いです。
横揺れや沈み込みが少ない入れ歯が作れたら、より良いでしょう。
入れ歯とアタッチメント器具を組み合わせたり、インプラントと組み合わせる方法もいいでしょう。
ご来院頂いて、お口の現状をご理解いただきながら、いろいろなご提案が可能かと思います。