冬の風物詩で職業病をこじらせる
2025.01.15
こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。
去年は夏が長く、鹿児島は11月までエアコンが必要な程暑かったのに、冬はめちゃくちゃ寒い、これを書いている今日も大寒波が来るよとニュースは大騒ぎで、完全に地球を怒らせた気候になっています。
東北では雪が災害級に降っているらしいのですが、この間テレビを見ていたら秋田の横手市のかまくら祭りの様子をやっていて、今年みたいな雪の量ならかまくら作りたい放題だろうなと思います。かまくらはただ雪を積んで穴を掘っておしまいではなく、ちゃんと「かまくら職人」という方がいらっしゃるそうで、かまくら職人いわく「3年は修行が必要だっぺ」との事でした。厳しい世界です。
まず雪を積みあげるんですが、その際も外は硬く中は柔らかく積み、雪の山を2、3日放置して寒さにより硬くし、それから中の穴を掘るそうです。そういう過程でできたかまくらは、炎の照明が部屋の中を優しく照し、ちゃんちゃんこを来た子供が餅を焼くという風情のある光景でとてもいいものです。やはりかまくらの中にはちゃんちゃんこを来た子供がいて欲しいですよね、ノースフェイスだったらなんか違うなって思っちゃいます。
苦労して穴を掘るのはかまくら職人のおじさんで、絵的にはかまくらの部屋でぬくぬくするのは子供なんですね。そんな風情あるかまくらの映像をみてふと思いました。
「なんか虫歯みたいだな」
白い雪のかまくらに穴があいて、その中に生き物(子供)がいる様子が虫歯のように見えたのは完全に私がどうかしています。本当にすみません。
そう考えると、硬い雪の外壁に穴をあける職人さんはエナメル質に取り付いて酸で溶かして穴を開けるミュータンス菌、穴の中で「こりゃあいいや」と餅を食べている子供は、甘いもの好きで凹んだ所に住みかを求めるラクトバチラス菌といったところでしょうか。
そう考えるとミュータンス菌の中にもかまくら職人のような職人気質の菌がいて
「さすがトクさんの彫った穴は間口が狭くて、こりゃあどんな歯医者でも見つけられねえっぺ!」
「んだな、中の童(わらす=子供=ラクトバチラス菌)も安心だ」
「んだんだ」
などのやり取りが口の中で繰り広げられているかも知れません。
これは由々しき問題です、でもさこだ歯科にはマイクロ顕微鏡など、トクさんが作った穴でも超拡大して発見する方法がありますし、あと大事なのはトクさんのようなベテランのミュータンス菌を育てない事です。
毎日の歯磨きとメンテナンス大事ですよ。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井