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口腔粘膜疾患とは?

2023.11.15

こんにちは、往診の馬籠です。

だいぶ冬らしく寒くなってきましたね。私は暑いのが苦手なので今がちょうど過ごしやすくて動きやすい時期でとても好きです❣

 

口腔粘膜の疾患として、白斑・紅斑・びらん・水疱・潰瘍・腫瘤・色素沈着などが見られます。

原因として、物理・化学的な刺激や細菌・ウイルス・真菌感染、アレルギーによるものなど他にもいくつか挙げられます。
また、口の中の粘膜に起こる炎症のことを口内炎といいます。

【主な口腔粘膜疾患】

口腔白板症

口腔白板症は、白色の板状あるいは斑状のものです。
前癌病変のひとつであり、頬粘膜・舌・歯肉・口底・口蓋によく見られます。高齢者に好発し、50〜70歳代に多く、性別では男性に多い傾向があり、自覚症状はありません。

口腔扁平苔癬

口腔扁平苔癬は、口腔粘膜の角化異常がおこります。単純な線状なものから網目状などを伴ったものがあり、痛みや口の荒れが見られることが多いです。前癌状態のひとつで、頬粘膜や舌、歯肉に多く見られます。

天疱瘡

天疱瘡とは、上皮内に大きな水疱を形成するものです。口腔では歯肉・口唇・頬粘膜・舌・口蓋粘膜に水疱が好発し、痛みがあります。また、天疱瘡に似た所見を呈する類天疱瘡というものがあり、表皮下や粘膜上皮下に水疱を形成することが特徴です。同じく、口腔では口蓋や歯肉などに水疱ができ、破れるとびらん、潰瘍になります。

口腔カンジダ症

カンジダ属の真菌による口腔感染症です。免疫力が下がることで発症します。また、抗菌薬の使用によって口腔内細菌のバランスが変化することや、口腔内の清掃が不十分であったり義歯装着などでも起こる可能性があります。口腔内の違和感や接触痛が主な症状で、口蓋や頬粘膜、舌などに白苔が見られたり、広い範囲の紅斑が見られたりします。小さいお子様や高齢の方によく見られます。

口内炎は皆さんの中にも経験されたことがある方が多いと思います。

あれは痛いので嫌ですよね・・・

粘膜疾患の中には痛みがないものも多くあり、自覚症状もありませんので歯科の定期健診等で見つかる事も多いです。

早期発見にも繋がりますので是非歯科の定期検診の習慣をつけてくださいね。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
訪問コーディネーター 馬籠

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