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口臭、どう指摘する??

2022.09.05

こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。

今月は口臭のお話です。

口臭というととてもデリケートな話になります、相手の口臭を不快に感じるけど指摘しにくい、指摘すると怒らせてしまうんじゃないかなど。

口臭というのは当人にとってはいつもその匂いに包まれてるので、なかなかに気づきにくいものです。

ただ、時節柄マスクをすると、自分の口臭に気づく機会も増えてきたとは思います。

私達の職業はお口とその周り全般を扱います。

プロとして、患者様に口臭についてどのようにお伝えしたら良いのか、実に悩ましいところです。

患者様から「口臭が気になる」とおっしゃっていただければ、さこだ歯科には口臭ガスを測定する機器もありますし、数値を出して客観的に口臭のお話ができるので話が早いのです。

口臭ガスの種類によって対応方法も違ってくるので、こういった検査をするのは口臭の改善や口腔内環境を良くしていく上でもかなりの近道になります。

 

一番難しいのは、私達は患者様の口臭を感じて「あ、この人歯周病菌に感染してるな」と思うのに、患者様はそこに自覚がないパターンです。

その人の口臭で「あ、PG菌(悪質な歯周病菌)の匂いがする!」というのは、長年この仕事をやっているとわかるものなんです。

 

この悪質な歯周病菌というのは歯茎だけにとどまらず、血流に乗って全身に回るので、重度の歯周病の人は体から歯周病菌の匂いがします。

若い方にはそこまでひどい方はいらっしゃいませんが、歯周病菌が感染している方は口腔内から独特の匂いがします。

昔はなんでこの人は若いのにこんなに口が臭いんだろう?と思っていましたが、口臭ガスの勉強をしたら「ああ、あの方は歯周病菌に感染していたんだ」という事が今となっては理解できます。

その時私に知識があれば「ちょっと歯周病菌が出すガスの匂いがするので、若くても油断せずに歯周病の検査と治療と定期的なメンテナンスを受けていた方がいいですよ」とお伝えしていたと思います。

患者様に自覚のない口臭を指摘するのは少し気が引けますが、そこはプロとして指摘する事で患者様のリスクを理解していただいて、指摘しっぱなしではなく必ず対応方法までお伝えする事にしています。

患者様ご自身も、「もしかしたら自分は口が臭いと思われてるんじゃないだろうか」と密かに思っている方も少なくないと思います。

日常生活で家族や友人、パートナーなどに口臭を指摘されたらちょっとへこんでしまうかもしれませんが、歯医者さんで指摘されるのは素直に聞けるかもしれません。

大切な人の口臭が気になる時、どう伝えるか難しいと思います。

よく耳にするのは「あそこの歯医者さん良いみたいだから言ってみれば??」と歯科医院へ行く事を提案する方法です。

「あなた口が臭いからどうにかしてよ!」と言うより柔らかくて前向きな表現ですね。

 

もう少し口臭について気軽に指摘しあえる世の中になるといいのかなと考えたのですが、それはそれで殺伐としそうなので、皆さんが歯医者さんと関わる事で日本人全体の歯周病口臭の問題も改善されるといいですね。

昔、スウェーデンの予防歯科の先生の講習会に行きましたが、「日本人は口が臭い」とめちゃくちゃはっきり言われていました。スウェーデンは歯医者に通うハードルが低く、予防、メンテナンスの意識がとても高いのです。

結局行きつく所は予防、メンテナンスになりますね。

前述したようにさこだ歯科では口臭検査の機械があるので、気になった方は気軽に「検査してみたい」とおっしゃってください。

スタッフはお口の事について勉強してるので恥ずかしく思う必要はありません、結果に基づいてきちんとアドバイスをしますので、安心していらしてくださいね。

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