唾液の働き
2021.09.27
唾液は、主に耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな唾液腺から分泌されます。
それぞれの唾液腺は、耳の下、顎の下、舌の下にあり、噛む時に刺激される場所です。
なので、よく噛むことでより多くの唾液が分泌されます。
また唾液には健康に関わる様々な働きがあります。
例えば、
・食べ物の消化を助ける作用
唾液に含まれる酵素がでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にする。
・口の中を清潔に保つ
口の中の食べかすを流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぐ。
・味を感じやすくする
唾液が味の素になる物質を舌に運ぶことで、味を感じやすくする。
・口の健康を守る
唾液が口の中の粘膜全体を覆って保湿、保護をする。
唾液に含まれるカルシウムやリンなどによって、歯の再石灰化を促し、虫歯になりにくくする。
・食べ物を飲み込みやすくする
硬くパサパサしたものでも唾液と混ざることでまとまり、噛みやすく飲み込みやすくなる。
ドライマウス(口腔乾燥症)
唾液の分泌量が減ることで、様々な症状を引き起こすことがあります。
症状としては、
①口が乾きやすくなる
②口内炎、口角炎になりやすい
③食べ物が飲み込みにくい
④会話がしにくい
⑤口臭がする
などがあります。
唾液の分泌量が減る原因としては、
①疾患
②生活習慣や環境
③加齢に伴う機能低下
④薬の副作用
などが考えられます。
唾液が少ないと感じるときには、こまめな水分補給が大切です。
また、唾液腺のあるところのマッサージ、舌を意識して動かすことも重要です。