唾液の出口
2021.09.17
こんにちは。歯科医師の隈本です。
今回は唾液について少し書かせていただきます。
今回のブログで1番伝えたいことは、歯石の着きやすい部分(上の奥歯の頬側と下の前歯の舌側)は自分の磨き残しの多い部分とともに、しっかり意識して磨きましょう!!ということです。
まず唾液の働きについて、唾液はお口の中を潤し、酸を中和させるように働き、歯を再石灰化させます。
また唾液の中にはカルシウム成分が含まれるため、これが歯垢と反応して歯石が作られます。
歯石は歯ブラシだけでは除去しきれず、歯と歯茎の溝に沿って着いて歯茎に炎症を起こします。
次に唾液の出口である唾液腺は大きく分けて①大唾液腺と②小唾液腺に分けられます。
①には耳下腺、顎下腺、舌下腺があり、②には口唇腺、頬腺、臼歯腺、口蓋腺、前舌腺などたくさんの種類があります。
これらの出口の位置に近い部分には歯石が着きやすいということになります。
それが上の奥歯の頬側と下の前歯の舌側になります。
歯石が着きやすい部位を知るだけでも明日からの歯磨きが少し変わると思います。
毎日の歯磨きがお口の中をきれいにして、食事も楽しくなり、生活の質を上げることにつながると思います。
今日の歯磨きから意識改革を始めて、虫歯ができないように、歯茎を引き締めて健康的になれるようにしましょう。
まずは近隣の歯科医院に行き、信頼できる歯医者さんにお口の中を診てもらって下さい!!