歯周病が体にも悪さをするって本当?
2021.08.03
こんにちは、歯科医師の窪薗です。
皆さん、歯周病ってご存知ですか?
歯周病は歯ぐきに汚れが残ってしまい、その汚れから細菌が増え、歯の周りの歯茎に炎症を起こしたり、骨を溶かしてしまう病気です。
ではこの病気を放置していたら歯が抜けてしまうだけ、と考えたりしていませんか?
歯が抜けてしまい、食事が上手く取れなくなるだけでなく、実は歯周病菌は全身に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
歯周病が主に関係してくるのは動脈硬化や糖尿病、肺炎、骨粗鬆症、さらにはお腹の赤ちゃんにまで影響が出てくるんです。
何で歯の周りの病気なのに全身に影響が出てくるのでしょうか?
これは口の中の常在菌がもともとかなりいるのと、食べ物の通り道であることで何となく分かるのではないでしょうか?
歯周病になるともともと菌を多く保有している口腔内がさらに悪い菌で満たされます。
それが唾液やご飯を飲み込む際に全身へ回るのです。
色々な病気にかかることが理解できるかと思います。
若いうちはまだ良いかもしれませんが、高齢になってくると免疫力は落ち、さらに病気のリスクはあがってきます。
今のうちから歯周病が歯だけの病気で無いことを知り、全身疾患へのリスク管理として歯医者でお掃除してもらうことは大変良いことだと思います。
是非、一度定期検診を受けてみてください。