歯周病と糖尿病
2021.08.30
みなさんは『歯周病』という言葉は聞いたことはありますか?
歯周病とは歯茎に炎症が起こる病気で自覚症状としては歯茎から出血があったり、腫れたり、膿が出てくることがあります。
また歯医者での検査時では歯と歯茎の隙間にある『歯周ポケット』と呼ばれる深さがどんどん深くなっていきます。
歯周病は重度になると骨まで溶かしてしまい、歯がグラグラ動揺してきて、最終的に残せなくなってしまうこともあります。
歯周病は全身との関わりも多くありますが、その中でも糖尿病との関わりについてお話ししたいと思います。
糖尿病はインスリンの分泌量が少なかったりうまく作用しないことにより血糖値が高い状態が続いてしまうものです。
インスリンとは膵臓から分泌されるホルモンで血糖を下げる働きがあります。
⭐︎糖尿病があると歯周病になりやすい
糖尿病になると免疫も低下し感染症にかかりやすく、磨き残しの中にあるプラークと呼ばれる細菌の塊に対しても抵抗力が下がり歯周病になりやすくなります
⭐︎歯周病の進行により糖尿病も悪化する可能性もある
歯周病になると炎症性の物質が歯周ポケットから全身を巡りインスリンの働きを妨げてしまいます。
このように糖尿病と歯周病は深く関係しており、悪循環のサイクルになってしまいます。
しかし、歯周病の治療を行い炎症が落ち着けばインスリンの働きの妨げがなくなり、血糖値も改善すると言われています!
歯周病は歯茎とお口の中だけでなく全身にも影響を与えるものであり、痛みが出てからでは手遅れになることもあります。
まずは歯医者で歯周ポケットの深さを測る検査を行い、現在のご自身の歯茎の状態を知ることから初めてみましょう!