毒にも薬にもならない話
2026.10.21
こんにちは、さこだ歯科の衛生士です。
麻酔について話せと言われても、麻酔から1番遠い分野の診療をしている身としては、子供の頃歴史マンガで見た華岡青洲と、セデーション(鎮静)なしで胃カメラを飲んで顔から出せる液体をすべて出した話と、セデーションして胃カメラを飲んだら数時間の記憶をバッサリと失ってそれはそれで怖かったという事しかなく、これらの話はここ数年のブログでお話ししてるのではないか?無邪気に同じ話をするのも手だが、それだと「ああ、この人は同じ話を何回も話す老化現象が出てるのだな」と思われるのではという懸念もあり慎重になっています。
この慎重さがAIとは一線を画す人間らしさだなと思っています。
「毒にも薬にもなる」という言葉がありますが、麻酔というのは人間が使い方によっては人体に害を及ぼす物質を研究応用し、医学に役立てて人の命を救う方に転用させるという、ホモサピエンスが持つ善の部分が現れた良い例だと思います。
さこだ歯科では日々麻酔のアンプルが山のように消費され、麻酔なしなら激痛の治療が何の感覚もなく行われ、歯科診療に恐怖心を持つ患者さまにはセデーションという静脈鎮静を行う事で知らない間に虫歯が治ったり親知らずが抜かれていたわ、という事が麻酔によって当たり前に行われています。
また「毒にも薬にもなる」という事で言えば、数年前に行った「毒」展という、地球上のあらゆる毒を扱う展示に行った時の話です。
毒と言えばヘビ、サソリ、タランチュラなど恐ろしい動物を連想しますし、当然その展示もありましたが、展示の中になんてことない木がポツンと置いてありました。
説明にはその木はキョウチクトウの木とありました。
キョウチクトウにはオレアンドリンという毒素が含まれており、体に摂取すると強い中毒症状を起こすと言われています。。
西南戦争の時、西郷隆盛率いる薩摩軍が政府軍相手に九州を転戦する中、野営で食事をする時にキョウチクトウの木を削って箸を作り、その箸を使ってご飯を食べたらキョウチクトウの毒を接種してしまい、兵士がしばらく動けなくなったと説明がありました。
日本最後の内戦と言われ、鶴丸城に夥しい弾痕が残り、苛烈な戦いと言われた西南戦争にこんなほっこりエピソードがあったとは!
鹿児島県民はもう少しこの事を知っておくべきではないですか??と長州生まれの私が忠告してこのブログを終わりたいと思います。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井