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白ご飯が甘い~よく噛むことの多彩なメリット~

2023.07.01

現代っ子はあまり噛まないから顎が小さいとも言われますが、子供に限らず、よく噛むことには多彩なメリットがあります。

まず、よく噛むことで食物を細かく砕き、より消化しやすくすることができます。唾液腺も刺激されて、唾液も多く分泌されます。

これにより、胃や腸が食物を消化吸理しやすくなり、栄養の吸収が向上します。

また、よく噛むことは食べ物の味や香りをじっくり楽しむこともでき、食事の満腹感も生み出すため、過食を防ぐのに役立ちます。

食育の一環として、いろんな観点から子供たちによく噛む習慣を身につけさせることは大切ですが、それをどう子供たちに伝えていけばいいか、なかなか難しい一面もあります。

私も親としての食育の取り組み不足が関係しているのか、小学生の息子はなにか食べるにつけ『これかたい!』と言います。
(霜降りのお肉を食べさせたときはさすがに『やわらかい!』と言いましたが、食事中にやわらかいと聞いたのはこれが初めてでした..)

噛むことの楽しさを子供たちに感じてもらう一つの例として、白ご飯をしっかり何度も噛んでもらうのはどうでしょう?

白ご飯を何度も噛むと、唾液のアミラーゼにより、白ご飯の中のデンプンが麦芽糖(マルトース)という甘い糖に分解され、とても甘く感じます。

こんな体験を繰り返すことが、よく噛むことが食育につながるポイントだと考えます。

果たして白ご飯が甘いと感じるほどの回数、大人も噛んでいるか。

噛みなさい!とは言わずに、親子で一緒に楽しく食育できればいいですね。

 

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科医師 柴田

 

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