秋の味覚と歯の神経
2023.10.12
こんにちは、さこだ歯科の歯科衛生士です。
食欲の秋となりました。
今年は夏が長かったので、ようやく涼しくなって秋らしくなりました。
秋の味覚といえば鹿児島だったらサツマイモや、栗やかぼちゃなどたくさんありますが、よく話題になるのが秋刀魚ですね。
今年は豊漁だ不漁だ、値段が安い、高いと話題にのぼりがちです。
私も秋刀魚は大好きで、特に刺身はあれば買う。という心持ちでいます。
あとは丸ごと一匹焼いた塩焼きですね。
子供の頃はハラワタの苦いところが苦手だったので身だけを取って食べていたのでずいぶん汚い食べ方になっていましたが、大人となった今ではハラワタの苦味が美味しく、なんなら頭からかぶりついて食べるので、お皿の上はキレイに背骨と腹骨と尻尾が残るのみです。
秋刀魚を食べるのも楽しみですが、そのあとにもう一つ楽しみがあります。
秋刀魚の背骨を丁寧に折って、その中から脊髄の太い神経を取り出します。
なるべく神経を切らないようにゆっくり背骨を外すと透明の筋状の神経がツルッと出てきます。
魚の痛覚はどの程度なのかしらと思いながら、大きな網に引っかかって「痛てて」なんて思いながら最期の時を迎えたのかなと考えながら観察します。
歯医者さんが歯の神経を抜く時もこんな感じなのかなとも考えます。
昔、「ほらこんなに綺麗に取れたよ」と針の先に歯の神経をぷらぷらとぶら下げて先生が見せてくれた事があります。先生も嬉しかったんでしょう。
肉眼で見た歯の神経は秋刀魚の神経と同じように透明でツルツルして綺麗でした。
こんな綺麗なものが細菌に感染すると色が濁ったり臭いが出たりするのかーと思いながら、自分の歯がいつまでもこの綺麗な状態だったらいいなと思ってました。
ただ私の歯の神経も一本だけ死んでいます。虫歯とかではなく、噛み合わせの負担が強く、負荷がかかることで死んでしまったようです。
長く生きるとこんなことも起きるのかと思いました。
歯の神経は知覚を伝える以外に、血管が通っていて歯に栄養を与える役割もあります。
なるべく秋刀魚の脊椎のようにツルッとした綺麗な神経でいたいですね。
鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
歯科衛生士 藤井