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花の散り様、心のあり様

2024.04.11

こんにちは、Radiological Technologist(診療放射線技師)のUemura(上村)です。

春になりましたね。今年の春は雨が続き、ろくに花見もできないまま桜が散ってしまいました。桜の散り様もまた美しいものではありますが、いずれ訪れる将来の自分を重ねて、少し物悲しくもなります。

桜の花びらが一枚一枚落ちる様子を「散る」と言いますが、花によってその表現は変わることがあります。椿は落ち、梅はこぼれ、牡丹はくずれる。古来より自然を愛でてきた日本らしい表現ですよね。ただ、ぼく個人としてはこの表現に囚われる必要はないと思います。これらの表現は短歌や俳句、漢詩などで使われたものですが、作者が自分自身の感性を信じ、最も美しく表現できると思った言葉を用いたのでしょう。それは現代を生きるぼく達にも出来る事です。雨上がりに花が丸ごと落ちてしまった桜を見て「落ちる」と表現するもよし、花瓶に差した花が枯れるのを見て「往く」と表現してもよし。

心にミニ松尾芭蕉を飼って、普段から美しい表現が出来るようになりたいものです。

鹿児島市中央町 医療法人篤志会 さこだ歯科
診療放射線技師 上村

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