虫歯ってよく聞くけど、どうなってるの??
2021.07.12
みなさんこんにちは。歯科医師の米丸と申します。歯医者さんには定期的に行かれていますでしょうか?定期的に受診する事で、お口の健康が守られ、皆様の生活の質が上がる事は間違いありません。
さて皆様、虫歯って良く聞くし知っていると思いますが、実際どうなってるかご存知でしょうか?
虫歯はお口の中の細菌が、食べカスなどを分解して出た酸によって歯が溶け出している状態です。細菌自体は歯を栄養としている訳ではないんですね。ただ生きるために食べ物を分解したら歯が溶けてしまった、という感じですね。
酸で歯がとけるなら、お酢やレモンなど酸っぱい飲み物でも歯が溶けるんじゃないかと思いますよね?そうです、溶けてるんです。ですが少しくらいそういった酸性の飲み物で歯が溶けても、唾液に含まれる成分でまた元に戻るようになってますので、歯がぼろぼろになったりする事はありません。
ですが虫歯を作り出す細菌は、バイオフィルムというネバつく足場を作り出し歯にくっついていまして、そのバイオフィルムは基本的に唾液を通しません。なのでバイオフィルムが付いている部分は細菌の出す酸を集中的に浴びてしまい、唾液による歯の回復作用も効果を発揮しないため結果として溶けて虫歯と呼ばれる状態になってしまいます。
さて、最初に私は定期的に歯医者さんに通っているか伺いましたが、結局痛みが出てからでいいんじゃない?って思いますよね。私も歯医者になるまでそう思っていたのですが、実際痛みが出てからでは治療が大変になる事が多いです。歯はお口の中に出てる部分は表面から2層になってまして、表面からエナメル質、象牙質、その中に神経が入っている、という構造になってます。痛みを感じるのはこの象牙質という部分からになるので、虫歯の痛みが出た場合は大体象牙質や神経まで虫歯が進行してしまっている状態になるんですね。そうすると治療で麻酔が必要になったり、神経を取る治療になったりします。ちなみに神経の治療は根っこの中をお掃除しなければならず、治療がおわるまで回数で言うと平均で6.7回歯医者さんに行かなければなりません。なので定期的な通院を
虫歯についての簡単なお話でしたが、皆さまお分かりいただけましたでしょうか?また気になるお話をさせて頂きますのでよろしくお願い致します。