Blog

虫歯の進行程度を数値化するメリット ~ダイアグノデントペン~

鹿児島中央駅 歯科 / 2022.07.08

歯科医師の柴田です。

 

長年、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使い、フルタイムで拡大視野下での虫歯治療を行っています。

 

私が若手の歯科医の頃だったら経過観察していただろうなと思う、まだ穴の開いていない、エナメル質表面が薄茶色の虫歯でも、治療をしてみると中の象牙質まで進行していることが多々あります。

 

専門的に言うと、肉眼でエナメル質の結晶構造が崩れ始めているように見える部分が、経過観察するレベルのCOではなく、実際はエナメル質範囲内のC1を通り越して、象牙質までに到達しているC2になってきている状況です。

 

そういう、ぱっと見たら初期虫歯のようだけど、実際は初期ではない虫歯たちは、早い段階で取ってあげて、精密なコンポジットレジン充填を行った方が、その歯の長期的な予後は格段にいいと思うのです。

 

その早期発見のためにも、さこだ歯科では虫歯の進行程度を数値化して治療すべきか判断できるダイアグノデントペンを活用しています。

 

歯科医師や歯科衛生士の独断の感覚で虫歯を経過観察するのではなく、数値化して患者さんと一緒に判断できるのはとても有意義と感じます。

 

定期的にメンテナンスを行っている患者さんでも、じわじわと進行していく初期虫歯を見ることがあります。

 

そんなときでもダイアグノデントペンで数値化してみて、まだ予防できる範囲内であれば、患者さんにその部分を意識してホームケアを行っていただくことで、進行を防げる可能性が高まります。

 

虫歯を防ぎたい、進行を食い止めたい、再発を防げる精密治療を受けたい など、患者さんのいろいろな思いに対応できるよう、さこだ歯科はチーム医療で取り組んでいます。

RELATED

関連記事

スタッフブログ記事一覧